■鍛造5本スポークの専用アルミホイールを装着
2代目ホンダ・NSXのラストを飾る「Type S」が2021年8月30日に発表されました。日本向けは30台限定、2022年7月に発売される予定で、価格は2794万円です。
エクステリアは前後バンパーのデザインを変更するなど、外板パネルの金型変更も含めて大がかりなもので、従来のワイド&ローをさらに強調。空力性能の向上を追求したインテーク形状やアグレッシブな印象のフロントバンパーなど、2020年モデルのカタログ仕様と比べると、スーパースポーツカーらしい迫力に満ちています。
リヤにもエアロダイナミクス性能の向上に寄与するカーボンディフューザーが備わり、ワイド感のあるリヤバンパーが安定感のあるスタンスを印象づけています。
足元は、鍛造5本スポークの専用アルミホイールを装着(フロント19、リヤ20インチ)。
ホイールは、フロントが+10mm、リヤが+20mmとなり、ワイドトレッド化により、限界性能とコントロール性を向上。
20kgの軽量化を実現するカーボンセラミックブレーキは、オレンジのほか、ブラック、シルバー、レッドを設定。タイヤはホンダ認証のNSX専用タイヤで、前が245/35ZR19、後ろが305/30ZR20サイズで、グリップ性能の向上を果たしているそう。
ボディカラーには写真の新色「カーボンマットグレー・メタリック」をはじめ、同じく新色の「ロングビーチブルー・パール」など、全10色が用意されています。
一方のインテリアは、NSXらしい先進性と精緻なムードが強調されたコーディネイトになっています。
インテリアカラーとシート素材は「セミアニリンレザー&アルカンターラシート」「セミアニリンフルレザーシート」を設定。さらに、ステッチまでこだわるなど、「Type S」ならではのディテールが特徴です。
内装にもカーボンパーツが配されていて、メーターバイザー、ステアリングガーニッシュにカーボンが使われています。ほかにも、ヘッドレストに「NSX」のロゴが刺繍されるほか、「Type S」のロゴが入るグローブボックス、専用キーレスエントリーを採用。
エンジンルーム下側には「Type S」専用のシリアルナンバープレートが配置され、特別なNSXにふさわしいこだわりを30人の幸運なオーナーのみが堪能できます。
(文:塚田 勝弘/写真:小林 和久、塚田 勝弘、HONDA)