ソロキャンプ、スケボー、ごく普通の移動すら楽しくなった!ライフスタイルを変えてくれたその乗り物とは?

最近バイクに乗る人たちが増えているという話を聞きます。
バイクはクルマと違って生活の必需品ではなく趣味の乗り物と思われますが、実際に乗り始めたらその人のライフスタイルはどう変わっていくんでしょう?
今回はヤマハのセロー250に乗ってアウトドアな趣味を楽しんでいるライダーに話を聞いてみました。

■アウトドア好きなwebデザイナーの生活

webデザイナー八木さん。
webデザイナー八木さん。

今回話を聞いたのは、フリーランスwebデザイナーとして活動している八木さん32歳。

趣味はキャンプや釣りなどのアウトドアとスケボーなど、多趣味なライフスタイルを送っています。

バイクの免許をとったのは20代半ばのときで、子どもの頃からバイクに乗りたい欲はあり、免許を取りましたが同時に急な引っ越しが重なってしまったりでバイクを買えず…。その後すぐ八木さん自身重い病気をして、一時入院生活をしていました。

入院中、元気になったら絶対バイクに乗ろう!と再びバイク熱が再来し、そのパワーもあってか無事回復し退院。
現在では日常の足から休日の相棒としてバイクを楽しんでいます。

●選んだ愛車はヤマハ・セロー250

八木さんの愛車「ヤマハ・セロー250」。
八木さんの愛車「ヤマハ・セロー250」。

そんな八木さんの愛車はヤマハのセロー250。
林道などのオフ走行はもちろん、日常の通勤通学からロングツーリングまで幅広くこなしてくれるバイクとして人気のモデルです。

2020年にセローもついにファイナルエディションとなり、生産終了しましたが、八木さんはキャブレターの最終モデルを中古で購入しました。

オフロードバイクらしいスタイリングに惹かれて、初心者でも乗り始めから扱いやすく、荷物を積んでアウトドアに出かけることが多いので、リアキャリアが付いているのも重宝しているそうです。

●仲間とのキャンプからソロキャンプへ

休日はキャンプを楽しむ。
休日はキャンプを楽しむ。

八木さんの休日はアウトドアな遊びを楽しむことが多いですが、その中でも一番多いのはキャンプ。
千葉県に住んでいるので房総や茨城の神栖など、森や海沿いなどその時の気分で様々なところに出かけてキャンプを楽しむそう。

キャンプはバイクに関係なく元から好きで、アウトドアが好きな友だちとレンタカーで行ったりして楽しんでいたそうですが、バイクに乗り始めてからはソロキャンプの回数も増えていったといいます。

バイクに乗る前まではソロキャンプはしてこなかったのですが、バイクは基本一人で乗るもの。

最初の頃は友だちはクルマで、八木さんはバイクで行って現地で合流というのもありましたが、次第にバイクが一人の時間を充実させてくれていることに気づき、思い立った時にすぐに行動できるバイクの機動力と身軽さを活かして、キャンプ道具を積んでフラッと一人でキャンプに出かけることも楽しめるようになったそうです。

八木さんの場合、アウトドアで活かしたかったからバイクに乗ったのではなく、バイクに乗ったら自然と元々の趣味が更に派生していったというパターン。
もちろん友だちと一緒のキャンプも楽しくて今でもやるそうですが、バイクで行くソロキャンプの楽しみはそれとはまた別の魅力があってどちらも好きなんだとか。

バイクでのソロキャンプの道具はコンパクト。
バイクでのソロキャンプの道具はコンパクト。

八木さんのキャンプ用品を見せてもらうとコンパクトなものが多く、中にはバイクでソロキャンプに行き始めてから揃えたものもあるそう。

キャンプ道具のバリエーションは人それぞれですが、八木さんの場合点数が少なくても洗練されたアイテムが多いように感じました。
時には現地で地元の野菜を買ってその日の夜に自前のスパイスと合わせてカレーを作ることもあり、バイクでのキャンプならではの楽しみ方をされていました。

しかしバイクに乗ったからキャンプに行きやすくなったかというと、それは違うとのこと。
天候に左右されるし、積める荷物にも限界があるし、行きやすさで言えばむしろ行きにづらくなったそうですが、八木さんはその手間を逆に楽しいポイントだといいます。

一番楽なやり方を選べば冷暖房があって座って運転できるクルマですが、バイクは簡単にはできないからこそ、クルマでやっても面白いことが更に何倍も面白く感じれるんだそうです。

八木さん流のバイクキャンプ道はストイックなようで、実はバイク特有の自由さを存分に引き出したものでした。

●以前からの趣味、スケボーにもバイクは活きる

八木さんのもう一つの趣味はスケボー。
八木さんのもう一つの趣味はスケボー。

八木さんがキャンプよりも昔からやっている趣味がスケボー。
最近オリンピック競技となり盛り上がりを見せていますが、八木さんは中学生から現在までスケボーだけはずっとやっているそう。

昔は近場のパーク(スケボー場)でやっていたそうですが、バイクに乗り始めてからは行動範囲が広がり、今では1日に3つのパークをハシゴすることもあるそうです。

駐車場のないスケボー場(パーク)も多いと言う。
駐車場のないスケボー場(パーク)も多いと言う。

クルマでも行けますが、バイクの場合目的地までの移動が早く、パークによってはクルマの駐車場がないところも多く、駐車場があっても駐車料金がかかってしまうため、その点バイクは比較的どこのパークでも行きやすく、スケーターの中でバイクに乗っている人は多いんだとか。

一見結びつかなそうなスケボーとバイクですが、バイクの身軽さはこんなところにも活かされていました。

●ただの移動を楽しくしてくれるのがバイク

カフェでも仕事は可能。
カフェでも仕事は可能。

八木さんはフリーランスデザイナーなので、基本的に家やカフェなど、仕事する場所を選びません。
なので家で気分がノらないときはバイクで仕事できそうなカフェに出かけてやるそう。

場所を変えると捗るのは確かですが、八木さんの場合それだけではなく、バイクでの移動が気分転換になって仕事が捗るというメリットもあるそうです。
もちろん、電車やバスを使うこともあるそうですが、1週間のうちバイクに乗る日のほうが乗らない日より多いという八木さん。

バイクは非日常へと連れて行ってくれる。
バイクは非日常へと連れて行ってくれる。

ただ移動するだけでもバイクだと見える景色が違ったり、その場所の空気感を味わうことができ、乗るだけで非日常の世界に連れて行ってくれる乗り物。
八木さんもバイクのそういう一面が好きで乗り続けているそうです。

世の中いろんなバイクの楽しみ方がありますが、八木さんの場合、モトクロスやエンデューロなどハードなバイクの楽しみ方とは全く別で、元から好きだったものをベースに、バイクがそれを更に盛り上げてくれて楽しんでいるという、ライフスタイルにバイクが溶け込んでいると思います。

今後はもっと遠方にツーリングしてみたり、北海道へバイクでキャンプしに行くのもやってみたいとのこと。
でもあくまでハードではなく、日常の一部のツールとしてバイクと一緒に楽しんでいきたいそうです。

便利だから良いという一面もバイクにはありますが、それだけではなく、不便なこともバイクによって面白さに変えてくれる、という八木さんならではのバイクライフを垣間見ることができました。

(MotoBe 佐藤 快)

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