■コンセプト Shanghaiの市販型が合併会社「SAICアウディ」から発売
アウディは上海モーターショー2021にて「A7L」とともに「コンセプト Shanghai」などを初公開しましたが、その市販型プロトタイプをカメラがはじめて捉えました。
今年2021年後半に量産型がデビューすることが決定しているこのエレクトリックSUVは、現在欧州で走行テストが行われています。
ただし、それが欧州での販売を意味するものではなく、アウディと上海汽車「SAIC」の合併会社「SAICアウディ」から発売される中国専売モデルとなることが濃厚です。
捉えたプロトタイプは、シンプルなLEDデイタイムランニングライトを備えるスポーティかつアグレッシブな角度のあるヘッドライト、閉じたフェイクグリルを備えています。またバンパー側面には小さな冷却ダクトと黒で仕上げられた下部グリルも見てとれます。
ボディサイドには、4ドアすべてに弓形のハンドル、足回りにはクルマの航続距離を伸ばすのに役立つエアロカバー付きホイールセットが装着されています。
後部には大型のルーフスポイラーや急勾配のテールゲートも確認、LEDデイライトが一部露出していますが、市販型コンポーネントとみて間違いないでしょう。全体的にはコンセプトモデルにかなり似ている印象です。
コンセプトShanghaiの全長は4.87m(191.7インチ)で、「E-Tron SUV」とほぼ同じですが、市販型でも同サイズが予想されています。
市販型ではVWグループの「MEB」アーキテクチャを採用、パワートレインの詳細は不明ですが、市販型ではVW「ID.4」といくつかのメカニックコンポーネントを共有する可能性が高く、デュアルモーター、全輪駆動により最高出力302hp・最大トルク310Nmを発揮すると予想されます。
シングルモーター、後輪駆動のレイアウトを備えるエントリーモデル設定も予想される、新型SUV市販型のデビューは2021年内ですが、車名はまだ決定していません。