■飛行船ツェッペリン号が霞ヶ浦に寄航
1929年(昭和4)年8月19日、ドイツの飛行船「ツェッペリン号」が、世界一周の飛行途中に茨城県霞ヶ浦に寄航しました。全長が235mという世界最大の飛行船を見るために多くの人が集まったそうです。飛行船は、水素ガスを充填した複数のガス袋をアルミなど軽金属の外皮で覆った船体で構成。ツェッペリン号は、その後太平洋を横断して無事世界一周に成功しました。ちなみに、大惨事で有名な飛行船「ヒンデンブルク号」の爆破事故は1937年に起こり、これを機に当時脚光を浴びていた飛行船の時代はあっけなく終焉を迎えました。
また今日は、バ(8)イ(1)ク(9)の語呂合わせから「バイクの日」です。バイクの安全を考え、事故を減らすために総務庁交通対策本部が1989年に制定しました。バイクは、比較的安価で使い勝手が良いことから1950年代後半から急速に普及が進みましたが、それに伴いバイク事故が急増。これを防止するため、ヘルメットの着用義務や交通違反、違法改造などの取り締まりが強化されるようになりました。ちなみに、2019年のバイク購入者の平均年齢は54.7歳だそうで、驚きですね。クルマ以上にバイクの若者離れが進んでおり、寂しい限りです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●高級スポーティサルーンに変貌した7代目スカイライン・セブンス登場!
1985(昭和60)年のこの日、日産から7代目「スカイライン」が発売されました。
3代目「ハコスカ」、4代目「ケンメリ」、5代目「ジャパン」、6代目「ニューマン」に続き、7代目は「セブンス」と呼ばれました。当時1980年半ばは、日本ではバブル経済が膨らみ始めた頃。トヨタの「ソアラ」や「マークII」などが牽引したハイソカーブームが市場を席巻していました。
7代目スカイラインも、それまでのスポーティ路線から高級サルーンのハイソカー路線へモデルチェンジして、4ドアのハードトップとセダンでデビューしました。4ドアハードトップの販売は、ハイソカーブームに乗って好調に滑り出しましたが、一方で2ドアがないため生粋のスカイラインファンには不評でした。
これを受け、デビューから遅れること9ヵ月後、1986年5月に急遽2ドアの「スポーツクーペGTS」を追加設定しました。搭載エンジンは、新開発の2.0L直6 DOHC 24Vとそのターボエンジンをメインとして、廉価な直4エンジンとディーゼルエンジンなど6機種を用意。また、エンジンの可変吸気コントロール(NICS)やダイレクトイグニッション(NDIS)、DOHCエンジン搭載モデルには電子制御4輪操舵システム(HICAS)を採用するなど、先進技術を採用していることも注目されました。1987年にはマイナーチェンジを受け、同時にグループAのホモロゲーションモデル「2ドアスポーツクーペGTS-R」が800台限定で登場、「GT-R」の復活かと話題になりました。
スカイライン伝統のスポーティさに、ハイソカーブームのラグジュアリーを融合させた7代目スカイライン。結果として中途半端な印象は避けられず、スカイラインシリーズとしては販売が奮いませんでした。ハイソカーブームという大きな波に流され、さすがのスカイラインも迷走してしまったようですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)