APOLLO 
■表面積0.9立方メートルのウッド製フラットフロアブーツにラバーマット
トヨタが、欧州にて第4世代の「ヤリス」を発売してから1年が経過しますが、新たに、より多くの貨物スペースを持つハイブリット小型商用車「ECOVan」がスペインに登場しました。
ECOVanは、カスタムカーではなくトヨタ純正のモデルです。エクステリアでは、オプションのビニール・リアウィンドウをセレクトしない限り、2021年欧州カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた仕様とお同じように見えます。
しかし、後部座席を撤去して2シーターに変更。荷室スペースを大幅に向上させるなど、キャビン内の状況は大きく異なります。
ECOVanでは、乗用車の286リットルから720リットの貨物に対応、表面積0.9m3のフラットフロアブーツはウッド製で、耐久性のあるラバーマットで覆われています。
フロントシート後方には安全仕切り用グリッドを装備、大型で重いものを固定するための専用マウントがあります。貨物重量は最大430kgで、これにより、ハーフトンLCVセグメントのほとんどのモデルがライバルとなります。
欧州市場において乗用車ヤリスでは、1.0リットルと1.5リットルのガソリンエンジンを搭載していますが、ECOVanはハイブリット車のみで販売されます。パワートレインは、1.5リットル直列3気筒エンジンに電気モーターが組み合わされ、最高出力116ps・最大トルク120Nmを発揮し、動力はe-CVTオートマチックギアボックスを介してフロントアクスルに送られます。
市販型では2つのバージョンを用意。ベースグレード「Business Plus」の標準装備には、Toyota Safety Sense ADAS」システム、インフォテイメントシステム用の7インチタッチスクリーン、LEDヘッドライト、エアコン、15インチ合金ホイールが装備されます。
また「Active Tech」グレードにはLEDテールライト、リアビューカメラつき8インチのタッチスクリーン、スマートエントリーとキーレスゴー、レザー巻ステアリングホイールが追加されます。
販売価格は5人乗りヤリスより高額設定で、「Business Plus」グレードが23,373ユーロ（約304万円）、「Active Tech」が24,498ユーロ（約318万8000円）となっています。
現時点ではスペイン市場のみで発売されますが、近い将来、欧州市場へ投入される可能性もあるようです。
