日本初のビアホール/トヨタとマツダが資本提携/日産から3代目エルグランド登場!【今日は何の日?8月4日】

■日本初のビアホールが誕生

ビアホール(イメージ)
ビアホール(イメージ)

1899(明治32)年8月4日、日本初となる「恵比寿ビアホール」が東京銀座にオープンしました。日本麦酒株式会社(現、サッポロビール)が自社ビールの宣伝のために始め、コーヒー1杯が約2銭の当時、500mLビールを10銭で販売して大盛況だったそうです。ちなみに、ビールが日本で飲まれ始めたのは幕末から明治に入ってから、初めてビールを醸造したのは幕末の蘭学者川本幸民であり、ビール醸造所ができたのは明治2年だそうです。意外と早くから、ビールは日本で普及していたのですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●トヨタとマツダが資本提携を締結

トヨタ・マツダ提携
トヨタ・マツダ提携

2017(平成29)年のこの日、トヨタマツダは相互に株式を持ち合う資本提携に合意しました。具体的な内容は、「米国での生産合弁会社設立」「EVの共同技術開発」「コネクティッド技術の共同開発」「先進安全分野における技術提携」の推進です。トヨタは、この後2019年にスズキとも資本提携を結び、これで子会社のダイハツ日野に加え、いすゞスバル、マツダ、スズキと提携してトヨタグループがまとまりました。これにより日本は、トヨタグループと日産グループ、ホンダの3つに編成されました。ひとまず、これで落ち着きそうですね。

●日産のエルグランドがFFにモデルチェンジして3代目登場

2010(平成22)年のこの日、日産エルグランドを8年ぶりにフルモデルチェンジして3代目を発表。発売は、8月18日から始まりました。

2010年発売の3代目エルグランド
2010年発売の3代目エルグランド
2010年発売の3代目エルグランド(Skelton)
2010年発売の3代目エルグランド(Skelton)

日産の高級ミニバン初代「エルグランド」は、1997年にデビューしました。上質感と快適性を追求した室内が特長の高級ミニバンという新しいジャンルを開拓したエルグランドは、発売開始から19ヵ月で累計台数10万台を突破する大ヒットを記録しました。2002年にモデルチェンジした2代目は、初代のキープコンセプトで上質感に磨きをかけますが、同じ年にトヨタから「アルファード」が発売された影響で初代ほど販売は伸びませんでした。

2010年発売の3代目エルグランド(Interior)
2010年発売の3代目エルグランド(Interior)
1997年発売の初代エルグランド
1997年発売の初代エルグランド

そして2010年にフルモデルチェンジして3代目が登場。最大の特長は、駆動方式をそれまでのFRからFFに変更したことです。これにより、床下にプロペラシャフトを通す必要がなくなり、低床化と全高の低下が可能となり、低重心で安定した走りとスマートなフォルムが実現されました。また、フロントウインドウに遮音ガラス、天井には吸音材、フロアには防振材が多用され、静粛性もレベルアップが図られました。パワートレインは、2.5L直4エンジンと3.5L V6エンジンの2種類と6速マニュアルモード付CVTの組み合わせ。しかし、機能を高めた3代目でも、ライバルのアルファード(2代目からはヴェルファイアも登場)の勢いを止めることができませんでした。

2002年発売のアルファード
2002年発売のアルファード

せっかくFF化して車高を下げたにもかかわらず、見た目の豪華さや上品さでアルファードを上回るには至りませんでした。高級ミニバンには合理性も重要ですが、何よりもユーザーが優越感を持つような雰囲気が必要だということですね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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