■アマチュア無線の日
1836(天保7)年7月29日、パリのシャンゼリゼ通りのシャルール・ド・ゴール広場にエトワール凱旋門が完成しました。ナポレオンが1805年のアウステルリッツの戦いに勝利した記念に建造されました。凱旋門と言えばパリのエトワール凱旋門を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は凱旋門は他にも多数存在し、戦いに勝つたびに大小様々な凱旋門が建造されました。フランス以外の多くの国にも凱旋門はあり、世界一高いのは北朝鮮の「平壌凱旋門」と言われています。
また今日は、「アマチュア無線の日」です。1952年のこの日、戦時中に禁止されていたアマチュア無線が解禁されたことにちなみます。スマホ世代の人には、アマチュア無線って何?と言われそうですが、アマチュア無線もスマホやWi-Fi、Bluetoothと同じ無線による通信手段です。通信における「アマチュア」とは、一般的に使われる素人の意味ではなく私的学究を意味し、通信するためには専用の通信機と知識が必要なので資格(免許)が必要です。世界中の人と交信ができるので、ネットのなかった1970~1980年代には結構なブームとなっていました。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●日産がクロスオーバーSUV「ムラーノ」の予約を開始
2004年のこの日、日産は9月発売予定のクロスオーバーSUV「ムラーノ」の予約を開始しました。ムラーノは、2002年11月から北米で販売を始め、斬新なデザインと力強い走りで好評を博していました。その2年後、日本での販売を求める声に応えて高級SUVとしてデビューしたモデルです。
ムラーノは、アッパーミドルクラスの乗用車に使われていたFF-Lプラットフォームを採用。ボリューム感のある曲面構成のボディに、太い格子のメッキグリルとシャープなヘッドライトの個性的なフロントマスクが特徴です。インテリアは、円型メーターが収められたメータークラスターやスポーツシートなど、開放的でスポーティな雰囲気を作り出しています。パワートレインは、パワフルな3.5L V6 DOHCと日常重視の2.5L 4気筒DOHCという2種類のエンジンと、4速ATおよび電子制御CVTの組み合わせ。駆動方式はFFとフルタイム4WDが用意されました。
日本でもその斬新なフォルムは評価されたものの、大ヒットとはいきませんでした。アメリカンテイストのボリューム感あるムラーノは、当時の日本のSUV市場の中では大きめだったこと、燃費がそれほど良くなかったことから支持を集めにくかったようです。世界戦略車として開発されたクルマは、必ずしも日本の道路環境や駐車環境に合ったクルマにならないことが、メーカーにとっては悩みの種かもしれませんね。海外では人気だったムラーノは2008年に2代目、2014年には3代目へと進化しますが、日本では2代目の在庫完売をもって販売を終え、2015年に姿を消してしまいました。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)