■フロントンドには現行型より大きな開口部や攻撃的スプリッター装備
フォルクスワーゲン(VW)の欧州Cセグメント4ドアセダン「ジェッタ」改良新型プロトタイプをカメラがはじめて捉えました。
ジェット気流に由来する初代「ジェッタ」は、「ゴルフ」をベースにセダン化し、1979年にデビュー、翌々年1981年には日本市場にも導入されました。
その後、第3世代では日本市場で「ヴェント」に車名変更。第4世代では世界市場で「ボーラ」として発売されるも、日本市場では再び「ジェッタ」の名称が復活しています。
現行型となる第7世代は、2018年デトロイトモーターショーでワールドプレミアされ、翌2019年には「ゴルフ GTI」に相当する高性能モデルとして「ジェッタ GLI」が登場。これが初の大幅改良となります。
捉えたプロトタイプは、一見大きな変化はみられないようです。しかしバンパーのメッシュパターンには現行型より大きな開口部があるほか、コーナーエアインテークも偽装され、下部にはフロントスプリッターを装着、よりアグレッシブなフロントエンドが見てとれます。
リアエンドでは、左右エキゾーストパイプを囲む新たなハニカムメッシュパターンが確認できます。両パイプは不自然に小さいことから、追加のエキゾーストパイプがインサートされる可能性もあるでしょう。
また、リアバンパーの赤い反射板もテープで偽装するなど、最終市販型では後部でも大きな変更がみられそうです。
内部では、インフォテイメントソフトウェアのアップデート、キャビントリムの微調整など小規模なリフレッシュにとどまると思われます。
パワートレインは最高出力228ps、最大トルク350Nmを発揮する「EA888」型2.0リットル直列4気筒ターボチャージャー「TSI」エンジンをキャリーオーバーし、7速デュアルクラッチオートマチック、または6速マニュアルトランスミッションと組み合わされます。
ジェッタ改良新型のデビューは、2021年内と予想されています。