第4戦もてぎでGAINER TANAX GT-Rが今季2度目のGT300ポール獲得【SUPER GT 2021】

■猛暑となったS-GTもてぎ予選

●2021 AUTOBACS SUPER GT Round4 MOTEGI GT 300km RACE

7月17日(土)~18日(日)に栃木県・ツインリンクもてぎで開催の「2021 AUTOBACS SUPER GT Round4 MOTEGI GT 300km RACE」。

5月に予定されていた第3戦鈴鹿がコロナ禍の影響で8月21日(土)~22日(日)に延期されたために、今季3戦目として先に開催されたのが今回の第4戦もてぎです。梅雨明け宣言もあり、7月17日(土)は午前から気温が30度を超える暑さとなり、午後2時15分からスタートしたGT300クラスの公式予選Q1も気温33度、路面温度45度という、まさに夏本番!

Q1A組トップのGAINER TANAX GT-R
Q1A組トップのGAINER TANAX GT-R

午後2時15分、まずA組の15台がコースインします。そのA組の中でトップとなったのは11号車 GAINER TANAX GT-R。開幕戦岡山でポールポジションを獲得した平中克幸選手が、もてぎでもQ1のトップを決めてきました。

Q1 B組トップのStudie PLUS BMW
Q1 B組トップのStudie PLUS BMW

Q1のB組でトップタイムを叩き出したのは7号車 Studie PLUS BMW。Q1のA、B組通じてのトップタイムとして唯一の1分47秒台となる1分47秒949を記録します。

●完全なるポールポジションのGAINER TANAX GT-R

GT500の予選Q1を挟んでの15時8分よりポールポジションを決定するQ2が始まります。ここで速さを見せたのは1分47秒892という好タイムの244号車 たかのこの湯 GR Supra GT。

予選2位のたかのこの湯 GR Supra GT
予選2位のたかのこの湯 GR Supra GT

このタイムはそれまでの周回のトップタイムで、他のチームが狙ってくるターゲットタイムともなります。

GAINER TANAX GT-R
GAINER TANAX GT-R

しかし、そこに襲い掛かってきたのがQ1のA組トップのGAINER TANAX GT-R。安田裕信選手が1分47秒737でトップに躍り出ます。そして、そのタイムでポールポジションを獲得します。Q1 A組、Q2ともにトップタイムという完全なるポールポジション達成です。

ポールポジションのGAINER TANAX GT-R
ポールポジションのGAINER TANAX GT-R
予選2位のたかのこの湯 GR Supra GT
予選2位のたかのこの湯 GR Supra GT

予選2位はたかのこの湯 GR Supra GT。

予選3位のリアライズ 日産自動車大学校 GT-R
予選3位のリアライズ 日産自動車大学校 GT-R

そして予選3位は56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R。サクセスウェイトが72kgも乗った状態でのこのタイムは驚愕というしかありません。

GAINER TANAX GT-R
GAINER TANAX GT-R

この予選によりGAINER TANAX GT-Rは今季2度目のポールポジション。

SUPER GT初ポールの安田選手
SUPER GT初ポールの安田選手

安田選手は意外にもSUPER GTで初のポールポジション。またDUNLOPタイヤが3戦連続のポールポジションという記録を更新しました。

GAINER TANAX GT-Rの平中選手と安田選手
GAINER TANAX GT-Rの平中選手と安田選手

18日(日)の決勝レースも猛暑が予想されることから、タイヤのトラブルが気になるところ。

一発の速さを持つDUNLOPが前戦富士に引き続き勝利をおさめるのか? それとも予選5位で参戦100戦目のグッドスマイル 初音ミク AMGや、予選2位のたかのこの湯 GR Supra GT、予選3位のリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rなどのヨコハマ勢や4番手の52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTなどのBS勢が上位を狙ってくるか? タイヤ戦争としてレースを見ても面白いかもしれません。

そんな決勝レースは18日(日)13時10分より63周で争われます。

(写真:吉見幸夫、松永和浩 文:松永和浩

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
続きを見る
閉じる