■今日は東京の日
今日は、「東京の日」です。1868(明治元)年7月17日、明治天皇の詔勅により「江戸」が「東京」に改称されたことにちなんで制定されました。その後、東京が正式に日本の首都になったのは、廃藩置県が行われた1871(明治4)年のこと。また当時は東京府であり、東京都となったのは1943年になってからでした。
また1899(明治32)年のこの日、NEC(日本電気株式会社)が日本初の外資系企業として設立されました。この日は、条約改正によって外国資本の直接投資が認められた日であり、ウェスタン・エレクトリック社が正式に株式を所有し、経営に参加することになったのです。創業したのは岩垂邦彦で、若い頃渡米してエジソン・マシン・ワークス(現、GE社の前身のひとつ)でエジソンとともに働いたそうです。エジソンと直接関わった日本人がいたのですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●スズキがスイフトにデュアルジェットエンジンとエネチャージを採用!
2013(平成25)年のこの日、スズキが3代目スイフトにデュアルジェットエンジンとエネチャージなど低燃費技術を搭載した新グレードのモデルを発売しました。
初代スイフトは、2000年に「カルタス」の後継車としてデビュー。初代は、軽の部品を流用した廉価な5ドアハッチバックでしたが、良い評価は得られませんでした。人気を獲得したのは、すべてを一新してヨーロピアン風に変貌した2004年発売の2代目からでした。そして、2010年に登場した3代目スイフトは、好評だった2代目のキープコンセプトながら、軽量・高剛性のプラットフォームを採用して走行性能と燃費性能をブラッシュアップしました。
その3代目のさらなる燃費向上を図るため、2013年にデュアルジェットエンジンとエネチャージなど低燃費技術を搭載した新グレードが設定されました。デュアルジェットエンジンは、1気筒あたり2つのインジェクターを装着して、シリンダ内の混合気の微粒化や混合を促進して熱効率を高めるのが狙い。エネチャージは、既存の鉛バッテリーに加えて高効率のリチウムイオンバッテリーを追加、高効率・高出力のオルタネーターによってより多くの減速エネルギーを回生し、その電気を点火など電気系統の動作に使って燃費を改善する手法です。その他にも、新アイドルストップなどを採用して、燃費は1.2L以上のガソリン車でトップの26.4km/L(JC08モード)を達成しました。
当時は、軽自動車の熾烈な燃費競争に端を発した燃費数値重視の風潮がありました。軽自動車でスズキが開発したこれらの燃費改善技術をスイフトにも適用したのが、今回の新グレードの設定でした。過激な燃費競争が、のちに燃費不正という社会問題を起こしましたが、一方で先進的な技術開発を加速させたという良い面もあったのです。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)