令和のワーゲンバス、VW「ID.BUZZ」市販型を初スクープ!

■フラットで突き出たセンタースクリーンやわずかに湾曲したデジタルビナクルを確認

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VW ID.BUZZ 市販型プロトタイプ

フォルクスワーゲン(VW)の次世代EVミニバン、『ID. BUZZ』市販型の最新プロトタイプをスクープするとともに、そのコクピットをカメラが捉えました。

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VW ID.BUZZ 市販型プロトタイプ

市販型の由来となるのは、2017年のデトロイトモーターショーで初公開された「ID.BUZZコンセプト」です。そのルックスは、Tシリーズの前身である「タイプ2」(通称ワーゲンバス)の再来とよばれる、レトロチックなデザインが特徴となっています。

ニュルブルクリンク・テストセンター付近で撮影された最新のプロトタイプは、相変わらず「T6」のテストミュールを採用していますが、キャビン内は市販型に近づいている様子が伺えます。ステアリングホイールには更新されたVWエンブレムを装着、フラットで突き出たセンタースクリーン、ドライバーの前にはわずかに湾曲したデジタルクラスターが確認できます。

またインストルメントクラスターの近くにノブタイプのギアセレクターを装備、これは「ID.4」にあるものと同じです。ノブにはBモードがあり、より効果的な回生ブレーキに使用されます。

市販型ではID.4と共有する「MEB」プラットフォームを採用。48kWh~111kWhのバッテリーを積み、3つのパワートレインオプションで提供されます。ベースモデルは後輪駆動で最高出力は200psを発揮します。111kWhバッテリーを積むトップモデルは前後車軸にモーターを搭載、システム合計300psを発揮し、航続は342マイル(550km)を実現。オプションとして、太陽光を利用して航続距離をわずかに伸ばすソーラーパネルルーフが用意されるといいます。

令和のワーゲンバスともいえるID.BUZZ市販型の発売は欧州市場が2022年内、米国市場は2023年の発売が予想されています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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