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■ヤマハの人気大型バイク「MTシリーズ」ってどう?
バイクが注目されている今、初心者ユーザーが取っつきやすい400cc以下の中免クラスだけでなく、400cc以上の大型クラスも同じく注目されています。
今回紹介するのは、そんな初めて大型バイクに乗る方にもおすすめできる、ヤマハ「MT-07 ABS」。ヤマハのサーキット試乗会で新しく生まれ変わったMTシリーズに乗ってきました!
●現代のスタンダード大型ミドル
今回のモデルチェンジではスタイリングはもちろん、性能も丸々一式進化しました。
今回のモデルから吸排気、ECUの仕様変更や、FIセッティングなどが見直され、平成32年排出ガス規制に適合しています。
ミドルクラスの水冷ツインは他社でもラインナップされていますが、MT-07のツインはCP2(クロスプレーンツインの略)という形で270度クランクの力強い加速と心地の良いパルス感を実現させています。
最近の大型ネイキッドはミドルクラスでも倒立フォークが採用されていたりしますが、MT-07のリニアに動いてライダーをサポートしてくれる感覚は正立フォークならでは。非常に乗りやすい性格です。
型抜きのスイングアームから見える赤ホイールがかっこいい…!
前後ブレーキはABS付きとなっており、今回のモデルからフロントディスクが大径化されています。
今回のモデルは幅、高さが見直され、ゆったりとしたポジションとなっているので、より幅広いライダーにフィットしやすい形状となっています。
スピードはもちろん、細かい数値までひと目でわかりやすいデザインです。
●個性溢れる先進的なデザイン
ヘッドライトはポジションでサイドが点灯、エンジンスタートでメインのプロジェクタータイプのライトが点灯します。
他ではまず見たことのない先進的なデザイン!
バイクのヘッドライトはもう少しサイズが大きくてもっと主張してきますが、新型MT-07のライトはコンパクトでスタイリッシュ。
制御系のデバイスをヘッドライト内部ではなくタンデムシート下に移動することで、より一層コンパクトでスタイリッシュなデザインを実現させています。
テールランプもLEDとなっていて、デザインはMTシリーズらしい逆三角テール。リア周りのシェイプされたスタイルにマッチしています。
●足つきは良好!
シート高805mmとこのクラスの中では平均的な高さだと思います。
シートのサイドがシェイプされているので、足が真下に下ろしやすく、乗っているだけではそこまでシート高が高いようには感じません。
初心者、女性でも乗りやすい高さだと思います。
●抜群のトルクと自由なハンドリング
公道とは違うシチュエーションですが、普通のコース走行ではなくコース内にパイロンが用意され、街中であるような細かい切り返しや減速、発進など一通りの動きは試せる環境での試乗でした。
まず跨ってみるとMT-07は見た目で想像するよりずっと軽い印象。400ccクラスとまでは行きませんが、足つきがよく車重も軽いので大型特有の不安感がありません。
走り出してみるとこれまた想像していた以上に乗りやすいんです!
ですがどの回転からも開ければ付いてくるので、超低回転でゆったりも走れるし、逆にリニアにスロットルを開けてアグレッシブに走ることもできます。
何より凄いのはどう走ってもMT-07らしい味である自由なハンドリングが失われないこと。
ゆったりコーナーを流しているときも、バイクを倒して攻めて走っているときも、自分思い描いたライン通りを走ることができます。極論ですが、コーナリング中にラインを変えても余程大きな変更じゃなければいくらでも対応できてしまう乗りやすさ。
多分教習所を卒業してMT-07に乗ったら「大型バイクってこんなに乗りやすいの?!」とビックリすると思います。
トラクションコントロールやクイックシフターなどはMT-07には付いてませんでしたが、それでも素でこんなにも乗りやすいマシンってあるんだな、と試乗している僕自身も驚きでした。
しばらく乗ればどれくらい開けたらどれくらい出るのかが掴めるので、広い回転域を使って楽しみながら乗ることができます。
もちろん現行の大型バイクなので回せば回した分スピードが出るし、公道では必要ないほどの速度で走ることもできますが、これより排気量が大きいとMT-07ほどの自由度は無くなると思います。
回しきれる楽しさというのも07の大きな魅力の一つです。
●まとめ
大型バイク=速いけど大きくて重いバイク、スキルが高くないと乗れない、という概念を全て吹き飛ばしてくれるMT-07。扱いやすいのと乗って楽しいというのが両立してるバイクって実はそんなに多くないと思います。
そこを現代のテクノロジーとヤマハの技術で両立させているのがMT-07なので、初の大型バイクや大型から乗り始める初心者の方にもおすすめしやすいバイクです。
逆にいろんな大型を乗ってきている方だと物足りなさを感じるのかもしれませんが、色々乗り切ったベテランライダーさんなら逆に扱いきれる楽しさがハマるのかもしれません。
ヤマハらしいキャラクターが際立ったバイクでした!
(Moto Be)