幻の世界最高気温/向井千秋さん宇宙へ/マツダのミニバン・ビアンテがデビュー!【今日は何の日?7月8日】

■向井千秋さんがスペースシャトル・コロンビアで宇宙へ出発

灼熱の砂漠
灼熱の砂漠

1921(大正10)年7月8日、イラクのバスラで世界最高気温58.8℃を記録したと長く言い伝えられていました。しかし、その後の調査によって計測方法が間違っていたことが判明、幻の世界記録となりました。現時点の世界最高気温は、米国デスバレーで記録された56.7℃です。ちなみに、日本の最高気温は2018年7月23日の埼玉県熊谷市、および2020年8月17日の静岡県浜松市で記録された41.1℃です。

向井千秋 (C)Creative Commons
向井千秋 (C)Creative Commons

また1994(平成6)年のこの日、医師でもある向井千秋さんがスペースシャトル・コロンビアで宇宙に向かって出発しました。向井さんは自分の身体に付けたいろいろなセンサーで宇宙滞在中の変化をデータ化し、23日に無事帰還しました。宇宙の感想は?と聞かれ、「天女になったみたい」と答えたそうです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●マツダのミニバン・ビアンテデビュー!

2008年(平成20)年7月8日、マツダからミニバン「ビアンテ」が発売されました。当時人気があったトヨタ「ヴォクシー/ノア」や日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」に対抗するために、マツダが開発したのがビアンテでした。

2008年発売のビアンテ
2008年発売のビアンテ
2008年発売のビアンテ(Rear View)
2008年発売のビアンテ(Rear View)

ビアンテは、当時のライバル車と同様、3列シート8人乗りの箱型ボディ、両側にスライドドアが装備されたトールタイプのミニバンでした。特長は、クラストップの室内長と室内幅によって他を凌ぐ広い室内空間を確保していることと、サイドに切れ上がった長いヘッドライトとリアに向かって流れるような躍動感のあるフォルムです。パワートレインは、2.0L直噴エンジンおよび2.3Lエンジンと4速&5速ATの組み合わせ、駆動方式はFFと4WDを用意。また、クリーンインテリアと名付けた除菌効果を持つイオン発生器やウイルスをブロックするアレルバスター搭載フィルター、消臭天井などもオプションで設定されていました。

2008年発売のビアンテ(Seat Arrange)
2008年発売のビアンテ(Seat Arrange)

しかし、ヴォクシー/ノア、セレナ、ステップワゴンの3強の壁は高く、販売台数は1000台/月に届きませんでした。その後も商品力強化を図りますが好転せず、結局2018年に生産を終了しました。また同時期に兄弟ミニバンのプレマシーとMPVも生産を終了、一方で2017年10月から3列シートのSUV「CX-8」の生産を開始。マツダは、ミニバンから撤退して得意とするSUVに注力するという戦略を選択したようですね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
続きを見る
閉じる