■狂犬病ワクチンの初接種
1885(明治18)年7月6日、フランスの細菌学者ルイ・パスツール博士が初めて狂犬病ワクチンを患者の少年に接種し、治療に成功しました。日本では狂犬病は1957年に消滅しましたが、昨年フィリピンで犬にかまれた男性が帰国後発症して亡くなるということがありました。現在世界中でコロナワクチンの話題で持ちきりですが、もともとのワクチンは、病原体を培養して作られた無毒化、あるいは弱毒化した抗原を人に投与することで免疫力を高める手法です。今回の新型コロナウィルスでは、mRNAワクチンという新しい方法も用いられていますが、いずれにしろ接種が加速して早く平穏な生活に戻りたいですね。
また1939(昭和15)年のこの日、ゼロ戦(零式艦上戦闘機)の試作機の試験飛行が始まりました。設計したのは、現在の三菱重工の堀越二郎博士、大ヒットしたジブリ映画「風立ちぬ」の主人公でも有名になりましたね。ゼロ戦は、徹底した軽量化のためにすべての防御と耐久性を犠牲にして運動能力と戦闘力を高めた戦闘機です。その割り切った選択がゆえに、日本を代表する戦闘機と位置付けられ、伝説となっているのです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●デミオEVのリース販売を発表!
2012年(平成24)年7月6日、マツダが電気自動車「デミオEV」のリース販売を10月から開始することを発表しました。ベースは、2007年にモデルチェンジした3代目デミオです。価格は、357万7000円で、中国地方の地方自治体や法人に、合計100台が販売されました。
デミオEVは、床下に20kWhのイオンリチウム電池、エンジンルームには最大出力102PS/最大トルク15.3kgmの永久磁石同期モーターとインバーターを搭載。満充電時の航続距離は、200km(JC08モード)を達成しています。リチウムイオン電池の搭載によって車両重量は190kg増えますが、重いバッテリーが車両中心付近の低い位置にあることで車両配分が最適化され、軽快なハンドリングと安定した乗り心地、さらにモーターによる高いレスポンスが実現されています。
2011年、マツダはデミオに初めてSKYACTIV-Gを搭載し、内燃機関を中心にしたSKYACTIV技術の全面展開を始めたところでした。そのためか、このデミオEVは目立たない存在でしたが、高効率エンジンをアピールする一方で電動化技術の開発も地道に続けていたのですね。これが、今年(2021年)発売の量産EV「MX-30 EVモデル」へとつながっているのでしょう。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)