■スポーツカーにはロータス製、ホットハッチには「CMF-BEV」プラットフォーム採用
ルノーグループのパフォーマンスブランド「アルピーヌ」は、グランドツアラー、ホットハッチ、スポーツカーなど、3台のプレミアムEVモデルを開発していることを発表、そのシャドーティザーを初公開しました。
フランスのパフォーマンスブランド最初のエレクトリックモデルは、「EWays Electro Pop」のイベント中にルノーグループCEO、ルカ・デメオ氏が語ったように、2024年に発表されます。
まずはA110後継モデルといわれるスポーツカーです。
滑らかなルーフラインとトーンアップされたリアフェンダーを備えたミッドシップのプロモーションが維持されていることがわかります。
市販型ではロータスの「エレクトリック・スポーツカー・アーキテクチャ」を採用。電動パワートレインとシャープなハンドリング、そして快適性を兼ね備えたアクティブサスペンションにより、パフォーマンスの向上が期待できるといいます。
続いてのホットハッチは、ルノーの名車「5」(サンク)を彷彿させるシルエットが見てとれます。
大型のリアウィング、ボンネットスクープを装備。1980年代のルノー5のようなフロントバンパーに追加されるライトユニットのようなものも確認できます。
市販型では、ルノーBセグメント(ルノー クリオ、日産マイクラなど)で現在使用されている、「CMF-B」アーテクチャを進化させた「CMF-BEV」プラットフォームを採用します。これにより生産コストが33%安く、最大400km(249マイル)の航続距離を提供し、ルノースポール「クリオ V6」の後継車となります。
最後はプレミアムグランドツアラーフラッグシップとなります。ポルシェ「タイカン」、テスラ「モデルS」、アウディ「E-Tron GT」などと競合するモデルです。
ルノーグループのさまざまなブランド(ルノー、日産、アルピーヌ、三菱、ダチア、ラダ)のCセグメントとDセグメントモデル用に開発された「CMF-EV」プラットフォームを採用し、2025年のデビュー目指します。
この新しいアーキテクチャは、低重心、理想的な重量配分、マルチリンク式リアサスペンションなどにより、運転する喜びを高めてくれるといいます。
ルノーは主力「メガーヌ」にもEVモデルを設定することを発表しており、グループ全体で電動化が加速しそうです。