■ホンダが開発を主導する新EVプラットフォーム「e:Architecture」も2020年代後半に投入
2021年6月28日、ホンダは、北米における将来のEV投入計画を明らかにしました。以前お伝えしたように、GMとの協業で北米向けEVの投入はすでにアナウンス済みです。
「Honda」ブランドから発売予定のEVの車名は「PROLOGUE(プロローグ)」で、SUVタイプのEVになるそうです。
今回の発表は、2040年までに北米でのゼロエミッション車の販売台数を100%にするというビジョンに基づくもの。この量販EVのSUV「プロローグ」は、2024年初めに投入され、さらに、2024年中には「Acura」ブランドからもEVのSUVが発表されるそう。
両モデル共に、GMの「アルティウム」バッテリーが採用された、GMとホンダの共同開発SUVになります。
今回発表された2モデルに加えて、今後ホンダが開発を主導する新EVプラットフォーム「e:Architecture」を採用したモデルが2020年代後半に投入される予定としています。
なお、ホンダのEVとしては、現在日本にも投入されている「Honda e」のほか、約四半世紀前の電気自動車である1997年の「EV Plus」に始まり、アメリカ初のハイブリッド車の「ホンダ・インサイト(1999年)」、業界で初めて個人に販売された燃料電池車「Honda FCX」(2002年)、そして「クラリティ」シリーズ(2017年)と、米国での電動車両の市場投入において業界をリードしてきました。
一気に電動化を表明しているGMと手を組むことで、ホンダは「プロローグ」の発売に向けて、より多くの主力モデルにハイブリッドEVシステムも導入し、CO2排出量の削減を継続するとともに、現在開発中の量販EVへの橋渡しを行うと表明しています。ホンダは、過去3年間の電動車両の販売台数がいずれも過去最高を記録し、その勢いは2021年も継続しています。
CR-Vハイブリッドやアコード・ハイブリッドを筆頭に、ホンダの電動化車両の販売台数は、上半期として過去最高を記録しています。
(塚田 勝弘)