オリンピックデー/タイプライター発明/ホンダ・バラードスポーツCR-X発表!【今日は何の日?6月23日】

■世界初のタイプライター発明

初期のタイプライタキーボード
初期のタイプライタキーボード

1868(明治元)年6月23日、米国の新聞記者で発明家のクリストファー・レイサム・ショールズが発明した世界初のタイプライターの特許が発効されました。このタイプライターのキーの配列は、現在のPCのキーボードの配列に引き継がれています。なぜ、ショールズはこのような配列にしたのか?決して機能的なわけでなく、いくつかの説はありますが、明らかでないそうです。

アテネのオリンピック競技場跡
アテネのオリンピック競技場跡

また、世界中が注目している東京オリパラ開催まで1ヶ月となった今日は、「オリンピックデー」です。1894年(明治27)のこの日、フランスのクーベルタン男爵の提唱によって国際オリンピック委員会(IOC)がパリで創立されたことにちなんで制定されました。この時、1896年にギリシャのアテネで第1回オリンピック大会が開催されることが決議されました。何かと物議を呼んでいる東京オリパラ、みんなが喜べる大会になってほしいですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●ホンダ・バラードスポーツCR-X発表!

1983(昭和58)年の6月23日、ホンダのFFライトウェイトスポーツ「バラードスポーツCR-X」が発表、発売は7月1日でした。厳しい排ガス規制とオイルショックを乗り越えた1980年代は、その反動からか高性能車と高級車ブームに火が付いた頃でした。ホンダもモータースポーツに復帰し、市販車でも積極的にスポーツモデルを投入、「シティターボ」と2代目「プレリュード」に続いたのが、バラードスポーツCR-Xでした。

1983年発売のバラードスポーツCR-X
1983年発売のバラードスポーツCR-X
1983年発売のバラードスポーツCR-X(Rear View)
1983年発売のバラードスポーツCR-X(Rear View)

バラードスポーツCR-Xは、FFの軽量スポーツカー、すなわち「FFライトウェイトスポーツ」という新たなスポーツカーのジャンルを開拓しました。(2+2)シートに割り切ったパッケージングと軽量化材料の適用によって実現されたボディ車重は、1.3Lモデルで760kg、1.5Lモデルで800kgを達成。また、セミリトラクタブルライトや低く抑えたボンネット、シャープなテールエンドなど、斬新でスポーティなフォルムは大きなインパクトを与えました。パワートレインは、1.3Lおよび1.5Lエンジンと3速ATおよび5速MTの組み合わせ。翌年には、1.6L高性能エンジンを搭載した「バラードスポーツCR-X Si」が追加設定されました。

1983年発売のバラードスポーツCR-X(Side View)
1983年発売のバラードスポーツCR-X(Side View)
バラードスポーツCR-X 透視図
バラードスポーツCR-X 透視図

当時はスポーツモデルといえばFRが常識でした。駆動と操舵の2つの機能を担うFFでは、シャープなコーナリングを実現するのが難しかったためです。バラードスポーツCR-Xは、軽量化と足回りのチューニングによって、その不安を払拭。FFでも、これだけコーナーがクイックに曲がれるぞとアピールした貴重なモデルでした。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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