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■40周年を記念した特別カラー仕様
BMW伝統の長距離ツーリングモデルが「GS」シリーズ。1980年に登場した初代モデル「R80G/S」以来、40年以上もの歴史を誇り、オフロードとオンロードの両方で高い走破性を誇ることで人気のシリーズです。
ラインアップには、排気量313ccから1250ccまで幅広いタイプがありますが、その中でも高い走行性能と扱いやすさを備えたミドルクラスの「F750GS」と「F850GS」に40周年記念モデルが登場。2021年6月25日より全国のBMW Motorrad正規ディーラーで発売されることが発表されました。
●世界で最も過酷なラリーで活躍
世界で最も過酷なラリーと評されるパリ-ダカールラリー(現在のダカールラリー)で数多くの勝利を獲得し、世界中で高い評価を受けた伝説のバイクR80G/Sの直系となるのがGSシリーズです。
舗装路はもちろん、悪路でも高い走行性能を誇るアドベンチャーバイクと呼ばれるジャンルを確立した立役者で、日本でも根強いファンが多いBMW伝統のモデルといえます。
今回、40周年記念モデルが登場したF750GSとF850GSは、前述の通り、GSシリーズ中のミドルクラスに該当するバイクです。
いずれも、エンジンには排気量853ccの並列2気筒を搭載。F750GSは、最高出力57kW(77ps)/7500rpm・最大トルク83N・m(8.46kgf-m)/6000rpmを発揮。F850GSは最高出力70kW(95ps)/8250rpm、最大トルク92N・m(9.48kgf-m)/6250rpmと、よりパワフルな仕様となっています。
また、最新の電子制御システムも搭載し、走行状況に応じて「ロード」と「レイン」の2タイプを選択できるライディング・モードを標準装備するほか、オプションで「ダイナミック」「エンデューロ」「エンデューロ・プロ(F850GSのみ)」と、より幅広いモード設定も可能です。
ほかにも、路面状況によって後輪のスピンを防止するASC(オートマチック スタビリティ コントロール)や最新のABS付きブレーキシステムなどで、充実した安全装備も誇ります。
●ブラックとイエローの配色を採用
そんなF750GSとF850GSの40周年記念モデル「40 Years GS Edition」では、1987年に発売され、やはりラリー競技などで大活躍した名車「R100GS」をイメージし、当時のモデルに設定されていたブラックとイエローを基調としたボディカラーなどを施しているのが特徴です。
イエローのハンドプロテクターバーや、ブラックとイエローの2色でデザインされたシートなどを装備。シート表皮やサイドパネルには「40 Years GS」のロゴもあしらわれ、GSシリーズの40周年を祝うモデルであることを強調しています。
また、マットブラック塗装のホイールや、シルバーのハンドルバー、亜鉛メッキ仕上げのラジエターカウルなども装備し、スパルタンな雰囲気も演出しています。
さらに、スタンダードでオプション設定されている、より制動能力を向上させる「ABS Pro」や、加速時の安定性などを向上させる「ダイナミック トラクション コントロール(DTC)」も標準装備するなどで、より高い走行性能を実現。コクピット右前方には、USB充電ソケットを装備するなどで、高い実用性も誇ります。
価格(税込)は、F750GS 40 Years GS Editionが147万6000円、F850GS 40 Years GS Editionが177万6000円です。
(文:平塚 直樹)