ボルボ初のEV専用モデル「C40 Recharge」は、今秋にも日本上陸。78kWhバッテリーにより約420km/hの航続距離を確保

■前後輪にモーターを搭載。アップデートにより航続距離の延長も盛り込む

ボルボは、ヨーロッパにおいて新型EVの「C40 Recharge」の受注をスタートしました。ボルボの新しいランドマークになる「C40 Recharge」は、今週からホームページを通じてヨーロッパ市場で販売されます。

ボルボC40リチャージ
ボルボC40リチャージのフロントビュー

「C40 Recharge」の日本導入は、今年2021年の秋頃を予定しているそう。なお、「C40 Recharge」の納車時には、メンテナンスサービス、保証、ロードサイドアシスタンス、保険をはじめ、地域によっては家庭用充電器などを含む便利なケアサービスが付属します。

「C40 Recharge」は、ゼロエミッションの未来に向けた同ブランドのコミットメントの具現化で、今後数年間でさらにいくつかのEVを展開し、2025年までに全世界の販売台数の50%をピュアEVで構成することを掲げています。2030年までには、販売するすべてのクルマをバッテリーEVにすることを計画しています。

クロスオーバーSUVである「C40 Recharge」は、SUVの利点をすべて備えつつ、より低く、洗練されたデザインをまとっています。リヤまわりは、低いルーフラインに合わせて印象的なリヤエンドデザインを採用しながら、新しいフロントマスクは、EVであるボルボの新しい顔として、最先端のピクセル技術を使ったヘッドライトを装備。

一方のインテリアは、ボルボの多くのドライバーが好む高いシートポジションを実現しているほか、専用カラーやデコレーションのオプションも設定。また、ボルボのモデルとして初めて完全なレザー(革)フリーとなっています。

ボルボC40リチャージ
EV専用設計のボルボC40リチャージが今秋にも日本に上陸へ

また、「XC40 Recharge」と同様、「C40 Recharge」にもGoogleと共同開発された、Android OSをベースにしたインフォテイメントシステムが搭載されます。

「Googleマップ」「Googleアシスタント」「Google Playストア」など、Googleのアプリやサービスが内蔵され、常時接続式のデータ通信は、優れたコネクティビティを可能にするそう。「C40 Recharge」はソフトウェアのアップデートを無線で受けられるように設計。つまり、納車後もアップデートされます。

電動パワートレーンは、前輪と後輪に1つずつ搭載されたツインモーターからなり、約40分で80%まで急速充電できる78kWhのバッテリーを搭載。航続距離は、約420kmが想定されていて、今後ソフトウェアのアップデートによりさらに延びる予定とのことです。

ボルボC40リチャージ
ボルボC40リチャージのリヤビュー

「C40 Recharge」は、「XC40 Recharge」と同様、ベルギーのゲントにあるボルボ・カーズの製造工場で今秋からラインオフされます。

ボルボ・カーズのグローバル・コマーシャル・オペレーションの責任者であるレックス・カーセメーカーズは、「私たちはこれをボルボの未来と呼んでいます。それは、C40 Rechargeが単なる新車ではないためです。ボルボ初のEV専用モデルであり、消費者の利便性を高めるためにオンライン化するという計画の重要なステップを担っているからです。つまり、全く新しいボルボなのです」とコメントしています。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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