■徳仁陛下御結婚の儀が行われる。パレードはロールスロイス
1933(昭和8)年6月9日、スコットランドのネス湖で発見されたネッシーの写真が新聞に掲載されて大フィーバーとなりました。ネッシー発見の報告は古く6世紀まで遡り、その後も幾度となく発見情報がありましたが、それらしき写真の撮影は初めてでした。後に、これは捏造であることが判明しましたが、それでも熱が冷めることはなく現在もいる?いない?が真剣に議論されています。
また1993(平成5)年のこの日、当時皇太子だった徳仁親王と小和田雅子さんのご結婚の儀が執り行われ、日本中が祝賀ムード一色になりました。ご成婚パレードに使われたのは、「ロールスロイス・コーニッシュIII」。この時が最後の公式行事の出勤で、以降はトヨタのセンチュリーを改造したオープンカーが使われるようになりました。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2010(平成22)年の6月9日、日産からコンパクトなクロスオーバー「ジューク」が発売されました。
特長は、SUVとコンパクトスポーツの融合というユニークなコンセプトですが、まずデザインが革新的でした。大きなフェンダーと丸みを帯びたボンネットに異径4灯ヘッドライト、ブーメラン型のリアランプ、コンパクトながらボリューム感のある斬新なフォルムが際立っています。
インテリアは、バイクのタンクをイメージしたセンターコンソール、インパネにはエアコン操作だけでなく、エンジン出力やトルク、燃費情報、モード運転状況などが表示されます。パワートレインは、量産エンジン初の「デュアルインジェクター(1気筒あたり2本のインジェクター)」を組み込んだ1.5L 4気筒DOHCエンジンと副変速機付CVTの組み合わせ。遅れて1.6L 4気筒DOHCターボの高性能モデルと、FFに加えて4WDが追加設定されました。
その斬新なフォルムやリーズナブルな価格設定によって人気を集め、発売1ヵ月で約1万台の受注を記録、2013年までは月販3000台前後をキープしていました。しかし2013年にホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「C-HR」が発売されると販売は失速。2019年に国内販売を終了して、e-POWER搭載の「キックス」にバトンを渡しました。
ジュークは、コンパクト・クロスオーバーのパイオニアでしたが、その後市場の声を反映させた多くのライバル車が出現。市場を開拓したからといって、ずっと主役であり続けるのは難しいですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)