■シュコダの高級化によりヨーロッパにおける低コスト車両の最後の砦に
ルーマニアを拠点とする「ダチア」のコンパクトカー「ロガン」の派生モデルとなる、「ロガン MCV」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
初代ロガンは2004年に発売、ルノーと日産の共同開発による「Bプラットフォーム」をベースとする「B0プラットフォーム」を採用、ルノーのコンポーネントを多様することで5,000ユーロ(約60万円)という低価格路線が注目を集めました。
派生モデルとなるロガンMCVは2006年に登場したステップウェイワゴンで、2列5人乗りと3列7人乗り仕様が設定されました。すでに現行型は生産が終了しており、これが次期型プロトタイプとなります。
2月に捉えたプロトタイプは左ハンドルでしたが、今回スウェーデン北部の凍った湖でキャッチした開発車両は、右ハンドルであることがわかります。
リアのドラムブレーキは、プロトタイプがルノー日産の「CMF-B」プラットフォームの簡略版に乗る低コストモデルであることを示しています。
さらにクラムシェルボンネット、より曲線的なフロントエンド、ワイドなスタンス、新設計のドアハンドルなど、厳重なカモフラージュからも、その形状が進化していることがわかります。
ロガンMCV次期型のデビューは2022年内と予想されていますが、欧州ではVWグループがシュコダを高級化することを決定しており、ダチアはヨーロッパにおける低コスト車両の最後の砦となりました。
次期型でも低価格路線が継続されるか注目されます。