■WRCチャンピオンレーサー、ヴァルター・ロール氏がテスト
ポルシェは、主力SUV「カイエン」に新たな高性能バージョンを設定することを発表、そのプロトタイプを公式リークしました。
この新モデルは、ポルシェがランボルギーニ「ウルス」に対抗すべく開発された、カイエンの高性能バージョンです。
今回はポルシェブランドアンバサダーであるWRCチャンピオンレーサー、ヴァルター・ロール氏がテストをしたようです。新しいモデルの車名は明かされていませんが、542psを発揮するターボバージョンと一緒に販売されます。
チーフエンジニアであるリコ・レーシャ氏によると、少し軽量であり「これまでで最もスポーティなカイエンになる」といいます。市販型では、カーボンファイバー製の軽量アクティブエアロパックと、アップグレードされたV型8気筒ツインターボエンジンを冷却するための、より大型のエアダクトを備えています。
またルーフマウントスポイラーを微調整し、オプションの軽量スポーツバッケージを装備した「GTSクーペ」と同様にデュアルエキゾーストシステムをセンターにインストールしているほか、アグレッシブなエアロキット、リアディフューザーなども装備しています。
ドライビング性能はエアサスペンションをアップグレード、ハンドリングを向上させ、後輪ステアリングとアクティブアンチロールスタビライザーシステムに加えられたアップデートにより改善されています。またフロントアクスルを改良、ベースモデルと比較してフロントホイールは0.5インチ広く、ネガティブキャンバーは0.45度増加しています。
パワートレインは、4.0リットルV型8気筒のアップグレード版を搭載、最高出力は631hpを発揮すると予想されています。さらに0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は300km/h(電子制御)のパフォーマンスを発揮するといいます。
テストドライブしたヴォルター・ロール氏は「速いコーナーでも信じられないくらい安定しており、ターンイン動作は非常に正確です。これまで以上に、大型SUVではなく、コンパクトスポーツカーを運転している気分になります」とコメントしています。
この新バージョンのお披露目は今後数週間、6月下旬と思われます。