■パワートレインはアルファロメオ・ステルヴィオから流用、全輪駆動はオプション設定
マセラティは2月、開発中の新型クロスオーバーSUV「グレカーレ」市販型プロトタイプの画像を公開しましたが、その最新テスト車両を、カメラが初めて鮮明に捉えました。
グレカーレ市販型は、アルファロメオ「ジュリア」やハイライディング「ステルヴィオ」と共有する「ジョルジオ」プラットフォームを採用する見込みです。
マセラティ初のクロスオーバーSUV「レヴァンテ」の下に位置するコンパクトモデルとなり、市場ではポルシェ「マカン」、アウディ「Q5」、メルセデス・ベンツ「GLC」、BMW「X3」らと争うことになるはずです。
「Gracale」ブランドと「Trident」ブランドの名がプリントされたカモフラージュをまとった最新プロトタイプは、レヴァンテとはかなり異なって見える大きなヘッドライト、より目立つフェンダー、かなりアグレッシブな形状のフードを備えており、そのデザイン詳細はプラスチックのこぶにより部分的に隠されています。
また、リアエンドでは、クロムトリムで区切られたスリムでスポーティなLEDテールライト、クワッドエキゾーストパイプが確認できます。
わずかに見えたキャビン内には、コントラストステッチと丸い通気孔を備えたダッシュボードのトップデザインが確認できます。インフォテインメントディスプレイが全く見えないため、フローティングデザインではなく、ダッシュボードに組み込まれている可能性がありそうです。
またレザーやそのほか高級素材多用、無線アップデート(OTA)、ワイヤレススマートフォン充電パットなどの装備も濃厚でしょう。
パワートレインは、アルファロメオ・ステルヴィオからいくつかのエンジンが流用される可能性があります。おそらく、最高出力272hpを発揮する2.0リットル直列4気筒エンジン、ハイエンドモデルには最高出力500hpを超える2.9リットルV型6気筒ツインターボエンジンをラインアップ、8速オートマチックと組み合わされることが予想され、全輪駆動はオプション設定となることが予想されます。また遅れて、フルエレクトリックバージョンやPHEVの設定も期待できるといいます。
グレカーレ市販型のデビューは、最速で2021年内と予想されています。
(APOLLO)