■新型BRZの基本性能をさらに向上させるSTIパーツ群
エンジンが2.4L化されたことにより、全領域で乗りやすさが増し、より走りを楽しめるようになった新型GR86/BRZ。シャシー剛性なども上がっており、ハンドリング性能が特に良くなっているようです。
そんな両車は走りの味付けが異なっており、その違いはサーキットでステアリングを切った瞬間にわかると言います。
どちらかというと、新型GR86はFRらしさを強調したややピーキーな味付けで、少し固めにセッティングされた足まわりにより、ハイスピードコーナーでも剛性感が高く、フロントの入りが良い印象。
対する新型BRZはトラクションがよく効いており、コーナーでのロールが深く、GR86に対してリヤがよくねばる印象のようです。
また、アクセル応答性についてもECU制御が異なっているようで、GR86は踏み始めの出足が鋭く、対するBRZはアクセル開度にリニアに反応する仕様になっている模様。このように、ECUの設定やショックアブソーバー、スプリングなどの違いにより、初代に比べて積極的に走りの違いを明確にした新型GR86/BRZだけに、両車の発売が大いに待たれるところ。
そうしたなか、5月3日から富士スピードウェイで開催されたスーパーGTの会場に、ノーマルとはあきらかに異なる仕様の新型スバル BRZが登場しました。
これは本来なら東京オートサロン2021でお披露目される予定だった新型BRZのSTIパーツ装着車。
フロント/サイド/リヤサイドに設けられた各アンダースポイラーにはSUPER GT参戦のBRZ GT300で得られた知見を反映。同時装着することにより、フロントからサイド、リヤへの空気の流れをスムーズ化します。
ダクト機能を持つ専用のフェンダーサイド・ガーニッシュや、ローダウン・コイルスプリングで10mm下げられた車高などにより、ノーマル仕様のBRZに対し、よりスポーティな印象を受けます。
ひときわ目を惹くドライカーボン製のリヤウイングには、SUPER GTマシンと同様のCd値抑制に寄与する「スワンネック」を採用。ウイング本体を下方からステーで支持するのではなく、上方から吊り下げる構造になっており、ウイング後端はダウンフォース生成に寄与するフラップ形状になっています。
純正比で約30%軽量化された新型BRZ専用設計のBBS製18インチ鍛造ホイール(7.5J インセット45 PCD100)には、スーパーGTマシンと同じマッドブロンズカラーを採用。タイヤはミシュランのパイロットスポーツ4(215/40R18)を装着。
アクセルペダルを踏み込んでいくとスポーティな音色を奏でる大口径の「パフォーマンスマフラー」を設定。ステンレス製のメインマフラーは最新の騒音規制にミート。左右出しテールの径は120φ。
ボディパーツではハンドリング剛性を高める「フレキシブルVバー」や、ボディの捻れ防止やリヤの追従性向上を高め、操縦安定性向上に寄与する「フレキシブルドロースティフナーリヤ」を用意。
インテリアでは車内のスポーティな雰囲気を高める赤色のエンジンスタートスイッチや、正確なシフト操作に寄与する新デザインのレザーノブなどが設定されています。
これらのSTIパーツは今夏予定の新型BRZの発売に合せて開発されているそうで、こちらも期待が高まります。
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