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■自分の感覚にも自信が持てた全日本ラリー選手権・第2戦「新城ラリー2021 Supported by AICELLO」
●レースごとに成長していきたいな!
clicccar読者の皆様、こんにちは! 元SKE48の梅本まどかです。
前回のうめまど通信では、3月20日(土)〜21日(日)に行われた全日本ラリー選手権・第2戦「新城ラリー2021 Supported by AICELLO」で一番感じた事を書いたのですが、今回は私がラリー中に感じられて嬉しかったことについて!
ラリー競技のコ・ドライバーって、前を見てペースノートを読んでいるだけだと思われがちですが、実はそのコーナーのGを感じて、今どこを走っているか理解し、次のコーナーや情報を伝えているんですよね。
今回の全日本ラリー選手権で乗っているマシン・ GR ヤリスRSは、2020年の参戦時に乗っていたVitz CVTよりダッシュボードの位置が高く、前があまり見えません。
今までは視界が良く、ある程度は前が見えていたのに比べて、新城ラリーではレッキ(試走時)から難しさを感じていました。
難しいと感じると同時に、きっと上手な人たちはこのような景色でやっているんだ…と勝手に想像し、少しステップアップしたような感覚もあり、苦戦しながらも楽しんでいました☆
レッキの時は前方の下の方が見えないのでラジオ看板を見落としそうになったり、TC(タイムコントロール)看板が見えにくく、最初は「あれ?困ったな…」という瞬間も正直、ありました。
でも、今回ベテランドライバーの村田康介選手と組ませて頂けた環境に少し甘えながらも、このマシンの助手席の感覚をちょっとずつ掴んでいこうと決め、挑んでみることに。個人的には「マシンを感じること」はいつもテーマにしていて、中々練習出来る機会もないし、実戦で得られる感覚って沢山あるので、「感覚掴むぞ!」と毎回意気込んでいるのです。
今回は、この「マシンを感じること」に関しては、以前より出来た!と思えるポイントがありました。
それは、SS中に高いGになるとタイヤとボディが干渉している事に気づけたのです。
SS(スペシャルステージ)中はノートを読む事も大事ですが、リタイア車がいたら印をつけたり、危なかったポイントをもう1度走るときの為にチェックするなど、いろいろとやる事があります。
他にも、何かマシンから感じた事はなるべく簡単にメモしたり、その時に出来なかったらSS後に書いておいたり、整理しやすいように印をしているのですが、今回は「あれ?なんか音がするし、変な感じ、ぶつかってる?」と。
村田選手も感じていたので、リエゾン(移動)区間でその話になり、サービスパークではメカさんが「これだね」とボディの傷を見つけて教えてくれたのですが、思っていた以上の傷跡がついていたのです。
今回タイヤとホイールを大きいものしか用意できず、その影響で走行中に干渉してしまったのが原因でした。
午前中にわかったので、午後は優しい運転をするねと言って村田選手は走り方を変えてSSをアタック。すると、午前のSSよりは干渉せず、傷つけずに走ることができ、変な感覚がなくなったのです。
2年前、SS走行中になにか違和感を感じても「気のせいかもしれない…」と、自分を信じられなかったことがありました。その時SSを終えると、ペアを組んでいたドライバーの板倉麻美選手が「変な臭いするよね」といい、マシンを降りて見てみると少し燃えていた、というトラブルがあったのです。
それ以来、感じた事に自信を持つことや、マシンを感じようという想いがより一層深まったのですが、今回もすぐになにが起こっているかまではわかりませんでした。が、ちゃんと違和感があり、何か当たっているという感触を感じられたことと、ドライバーさんと話せた事が嬉しく、1つレベルが上がった気がしました。
あと、土曜日の午前と午後のセクションで、午前中は久しぶりという事もあり全部は上手くいきませんでしたが、午後は荷物を減らしてウエイトが軽くなり、スピードが上がったのも影響しているかもしれませんが、Gを凄く感じやすく「あ!感じられてる。わかる!」と思えた時があったのです。
午前と午後で同じSSを走っているから覚えている部分もあるかもしれませんが、午前中に感じれなかったGを午後に感じることができ、その分ノートも読みやすく、村田選手にも「途中からノってきてたよね、楽しかったね!」と言って頂けたのが新城ラリーの思い出の1つです。
ちゃんと感じられたということが嬉しく、自信に繋がった瞬間でもありました!
何よりそういう時って、ドライバーさんとも合わせやすくて楽しいって思えるんですよね。こういった所もコ・ドライバーの楽しさなのかなと、振り返ると感じます。
「ノってきている」のは読み方に違いがあったのかなと反省する点でもありますが…。
まだまだひよっこコ・ドライバーなので、このレベルですが、1つずつ学んでいきたいと改めて思ったラリーでもありました。
●レーシングスーツもマシンのカラーリングと統一!
少し話が戻りますが、今回タイヤとホイールが大きかったのも影響していると思うのですが、改めて新城ラリーの写真を見るとマシンがホントにかっこいいんです!
松井監督の作ったパーツがあるから、より映えてますよね! ラリー中もオフィシャルの方やエントラントの方に「かっこいいね!」「噂のヤリスだ!」「凄いね!」と高評価。
ですが、2番目に多かった声は「重いね…」でした。
マシンをチェックするオフィシャルさんや、メカニックさんからすると、ウィングの重量が思っていたよりもあるのか、開け閉めする際「重っ!」という声が。
いろんなパーツをつけるとそれなりにいい面も悪い面もあるなと改めて感じました。
ちなみに、私のレーシングスーツもかなり好評で、エントラント内ではあの色どうなってるんだろう!? と話題になっていたそうなんです。生地を触りに来て下さった方もいて、驚きました。
松井監督のデザインはいつもかっこいいので、Wellpineチームの自慢できるポイントの1つなんですよ!
今年から新しくなったマシンと統一されたデザインのレーシングスーツは、皆さんから見てどうでしょうか? このかっこいいスーツに恥じないよう次戦参加予定のラリーモントレーも頑張りたいと思います!