BMWの最小EVモデル「iX1」市販型、デュアルモーター搭載の強力バージョンも用意

■「FAAR2」プラットフォーム採用、デビューは2022年初頭か?

BMWは、2020年7月に主力クロスオーバーSUV「X3」派生EVとなる「iX3」を発表しましたが、同ブランド最小SUVである「X1」次世代型にもフルEVモデルを設定、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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BMW iX1 市販型プロトタイプ

ドイツ市街地でキャッチした開発車両はまだまだカモフラージュが重く、ディテールは見えてきません。

しかし、フロントドアに「Electlic Test Vehicle」(電気テスト車両)のステッカーが貼られているほか、リアバンパーの下にエキゾーストパイプはなく、代わりにフラットな保護プラスチックアンダートレイが装着されています。最終的には、iX3同様にキドニーグリルやLEDヘッドライト内にブルーのハイライトが追加されると思われます。

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BMW iX1 市販型プロトタイプ

「iX1」と名づけられるであろう市販型は、「FAAR2」プラットフォームの上に構築されます。これは内燃機関、ハイブリッド、およびフルエレクトリックパワートレインに対応するスケーラブルな前輪駆動アーキテクチャとなります。

iX1のEVパワーユニット詳細は不明ですが、おそらくiX3と同様のセットアップが期待できるでしょう。

iX3では、後車軸に取り付けられたシングルモーターを搭載、74kWhのバッテリーパックを積み、最高出力210kWと最大トルク400Nmを発揮します。また、最大航続460km、0-100km/h加速は6.8秒で駆け抜けます。

iX1では、上記数値が抑えられる可能性がありますが、ベースのシングルモーターFWDのほかに、強力なデュアルモーターAWDセットアップがラインアップされると予想されています。

iX1のワールドプレミアは、X1次世代型の発売から間もない2021年後半、または2022年初頭に公式リリースされる可能性がありそうです。

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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