今日はアースデー。RVブームの火付け役、三菱「パジェロ」デビュー!【今日は何の日?4月22日】

■ポリグラフ(ウソ発見器)を日本で初めて実験

4月22日は、「アースデー(地球の日)」です。1979(昭和54)年のこの日、米国の市民運動家デニス・ヘイズが地球の環境を守るために行動を起こすことを提唱したことに由来します。

また1947(昭和22)年のこの日、米国から輸入されたポリグラフによる実験が初めて行われました。ポリグラフは、精神的な動揺を血圧や脈拍、呼吸数などの変化から捉えようとする装置で、この原理でウソをついてないかの判断に利用するのが「ウソ発見器」です。1972年には、ウソ発見器のデータを裁判所が証拠として認めたそうです。一度、ほんとにウソがばれるのか試してみたいですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

1982年(昭和57)年4月22日、1980年代から2000年頃までRVブームを牽引、パリダカの大活躍で一世を風靡した初代「パジェロ」の発表がありました。

1882年発売のパジェロ
1882年発売のパジェロ
1882年発売パジェロ
1882年発売パジェロ

パジェロ誕生の源流は、三菱重工時代の「三菱ジープ」です。米国ウィルス社と提携して1953年からノックダウン生産していたジープですが、契約の関係で東南アジア以外には輸出できませんでした。そこで、当時欧米で人気があったオフロード4WD車の独自開発に着手して誕生したのがパジェロです。

1882年発売のパジェロ
1882年発売のパジェロ

初代パジェロが目指したのは、それまでの大型で頑強なイメージのオフロード4WD車でなく、乗用車感覚で乗れるオフロード車でした。パワートレインは、低中速トルクに優れた2.3Lディーゼルターボと3.0Lディーゼル、2Lガソリンの3種のエンジンに、5速MTの組み合わせでした。副変速機を備えた本格的4WDの優れた悪路走破性とスタイリッシュなボディが人気となり、4WDのRVブームの先駆けとなりました。

パリダカで大活躍のパジェロ
パリダカで大活躍のパジェロ

さらに発売の翌年1983年から、オフロード性能の高さをアピールするためにパリダカに参戦。初参戦ながら、「市販車無改造T1クラス」で優勝、その後の総合優勝や篠塚健次郎、増岡浩の日本人ドライバーの優勝などによって、パジェロは世界中にその名を轟かせ一時代を築くことになりました。

残念ながら、2019年に国内向け生産が終了して入手できなくなった今となっては、パジェロの大躍進は伝説となってしまいました。伝説でなく、現役でもっと頑張ってほしかったというのが多くのファンの想いではないでしょうか。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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