新型レクサスESがマイナーチェンジ。静粛性、乗り心地、フットワークをさらにブラッシュアップ

■「F SPORT」に新型のアクチュエータを用いた最新の「AVS」を用意

レクサスは、アッパーミドルセダンである新型「ES」を2021年4月19日に世界初公開しました。気になる日本での発売は2021年秋頃の予定としています。

レクサスES
マイナーチェンジモデルが世界初公開されたレクサスES

ESは80以上の国や地域で、累計約265万台を販売してきたレクサスの基幹モデルです。新型レクサスESは、同ブランドの原点である優れた静粛性と乗り心地のさらなる向上を実現し、上質な快適性を実現したとしています。

あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスにつながる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求。レクサス独自の手法により、リヤサスペンションメンバーブレースの剛性を高め、高速のレーンチェンジといったシーンにおける操縦安定性が引き上げられています。

レクサスES
レクサスESのリヤビュー

さらに、「F SPORT」に新型のアクチュエータを用いた最新鋭のAVS(Adaptive Variable Suspension system)を採用することで、減衰力の低減や可変幅を拡大することで上質な乗り心地と操舵応答性の向上を両立したそう。

レクサスES
レクサスESのフロントサスペンションAVS

こちらは、「F SPORT」に新型のアクチュエータを使った最新のリニアソレノイド式AVSを採用したもの。油圧制御用ソレノイドのオイル流量制御バルブの流路を拡大し、低減衰力にも対応するとともに、減衰力の可変幅を拡大することで上質な乗り心地と操舵応答性や安定性を両立。

また、リヤサスペンションメンバーブレースの剛性を向上させています。1枚板による構造から2枚の板を合わせた構造に変更することで剛性を向上。とくにねじりや曲げに対する剛性を高め、乗り心地を向上させるとともに、高速のレーンチェンジといったシーンなども、よりリニアで、ドライバーの意のままのドライビングフィールが得られるそうです。

レクサスES
レクサスESの足まわり

ブレーキのコントロール性の向上も盛り込まれています。電子制御ブレーキシステムの制御定数を変更することで、ブレーキのコントロール性が向上したとしています。さらに、ブレーキペダルパッド形状変更によって足裏との接触範囲を拡大、ペダル踏み込み時の安定感が高まったそう。ブレーキペダルのリンク構成内のブッシュ取り付け方法を見直し、ペダルの横方向の剛性感も引き上げられています。

レクサスES
新型レクサスESのインパネ

ほかにも、進化した「Lexus Safety System +」などの先進安全技術を積極的に採用し、より安全に運転が楽しめるようになっています。また、ヘッドランプやフロントグリルの意匠変更や、新開発のインテリアカラーの採用などにより、より洗練されたデザインをまとっています。

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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