新型ヴェゼルのEV版!? ホンダが「Honda SUV e:prototype」を世界初公開

■広汽Honda初のプラグインハイブリッド搭載モデル「BREEZE PHEV」も出展

ホンダは「上海モーターショー2021」において、中国初となる「Honda」ブランドのEV「Honda SUV e:prototype(ホンダ エスユーブイ イープロトタイプ)」を世界初公開しました。ホンダは、中国で5年以内に10モデルの「Honda」ブランドのEVを投入すると明らかにしています。

ホンダ エスユーブイ イープロトタイプ
新型EVのプロトタイプ「Honda SUV e:prototype」

写真からも分かるようにエクステリアは新型ホンダ・ヴェゼルにそっくりで、ヴェゼル版のEV仕様といってもよさそうなエクステリアをまとっています。

「Honda SUV e:prototype」をベースとする量産モデルは、中国マーケットで2022年春の発売を予定しているそうで、「Honda」ブランドのEVの象徴的な第1弾としています。ホンダのダイナミクス技術をベースに、力強くスムーズな加速性能を追求して「操る喜び」にあふれる走りを実現したそう。

ホンダ エスユーブイ イープロトタイプ
EV「Honda SUV e:prototype」のリヤビュー

また、未来感のあるデザインに加えて、高度な音声識別インターフェースをベースに、日常とのつながり、スマホ連携、「OTAアップデート」などの先進機能を備えた第3世代「Honda CONNECT」により、新鮮で楽しさあふれるモビリティ価値を提供するそう。

なお「OTAアップデート」は、Over The Airアップデート、無線通信を介したソフトウェアアップデートのこと。さらに、「2050年にカーボンニュートラルを実現する」という目標達成に向け、商品だけではなく、電動社会をより広い視野でとらえ、数々の総合的な戦略を展開していくとしています。

ホンダ エスユーブイ イープロトタイプ
新型EV「Honda SUV e:prototype」のフロントマスク

また、四輪ブースでは、広汽Hondaとして初となるプラグインハイブリッド搭載モデル「BREEZE PHEV(ブリーズPHEV)」をはじめ、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、EVによる電動車の総合ラインアップを出展。

プラグインハイブリッド搭載モデル「BREEZE PHEV」は、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」をベースに、EVのようなフィールやトルクフルな走りを日常走行のほぼ全領域で実現しながら、ロングドライブでも電欠の不安がない、EVとハイブリッド車の強みを融合したPHV搭載の新モデル。広汽Honda初となるPHVとして、今年の後半に中国での発売を予定しています。

さらに、今年3月に中国で発表した「第3世代Honda CONNECT」や、次世代の先進運転支援システム「全方位ADAS」の技術訴求ブースでは、毎日の移動における安全、快適に貢献する新たな技術を披露しています。

ホンダ エスユーブイ イープロトタイプ
「Honda SUV e:prototype」のエクステリア

「第3世代Honda CONNECT」は、2021年後半に中国で発表する新商品から適用開始となる移動と暮らしをシームレスにつなげ、日常の移動に新価値をもたらすコネクテッドサービス。

高度な音声認識能力を備えたAI搭載パーソナルアシスタントをベースに、運転中のスマート家電の操作やオンラインショッピング、デジタルキーなど、スマホ連携による車両操作、「OTA」によるアップデートなどといった、先進価値溢れる機能を実現する技術です。ほかにも、最新のナビゲーションやエンターテイメント機能により、ユーザーに新しいスマートモビリティ体験を提供するとしています。

塚田 勝弘

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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