■スーパーマリオで世界中を夢中にさせたゲームボーイ発売
4月21日は、「民放の日」です。1951(昭和26)年のこの日、ラジオ局16社に民放初の予備免許が与えられたことに由来します。これを受けて、中部日本放送(現、CBCラジオ)と新日本放送(現、毎日放送)が、9月1日からラジオ放送を始めました。
また、1989(平成元)年のこの日、任天堂からソフトが入れ替えられる携帯ゲーム機「ゲームボーイ」が発売。スーパーマリオやテトリスなどのゲームソフトは世界中で大ヒットし、現在までに1億台以上を売り上げています。ゲームにあまり興味のない筆者ですら楽しみました。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2013年(平成29)年4月21日、佐藤琢磨が米国「インディカー・シリーズ」で日本人として初めて優勝を飾りました。優勝したのは、2013年シーズンの第3戦「グランプリ・オブ・ロングビーチ」で、自身4年目の挑戦での快挙達成です。インディカー・シリーズの中には、「世界三大レース」のひとつとして有名な「インディ500」があります。ちなみに、世界三大レースの残りの2つは、「ル・マン24時間レース」と「F1モナコGP」です。
インディカー・シリーズの特長は、全チームが同じシャシーを使用し、エンジンもホンダ製とシボレー製の2択であること。したがって、基本的にはマシンの差が小さくドライバーの技術が問われるレースということです。F1レースが、チームの開発競争を重視して独自にマシンを開発し、マシンの性能に差があるのと対照的です。また単純(一見。実際はコーナリングも難しい)なオーバルコースをメインにした競争なので、平均速度はF1の240km/h程度に対して350km/h超と、超高速レースであることも見逃せません。
佐藤琢磨は、AJ・フォイト・レーシングチームから参戦、シャシーは「ダラーラDW12」、エンジンは最高出力550PS超のホンダ製「DOHC 2.2L V6 ツインターボ」を使用。決勝の日、2列目4番手からスタートした佐藤は29周目でトップに立つと、その後は安定した走りで80周を走り切り、日本人として初の栄冠を手にしたのです。
そして2017年には、ついにインディ500で優勝、歴史あるインディ500にその名を刻み、さらに2020年には2度目の優勝を成し遂げました。「No attack、No chance」の言葉どおり40歳を過ぎても果敢に挑戦し続ける姿、まさしく日本のレース界の至宝です。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)