■スバルと共同開発中のミディアムSUVを公開
トヨタ自動車の欧州部門が、4月19日(月)に開幕する上海モーターショー2021(一般公開:4月21~28日)で出展を予定している新型EVのティザー画像を公開しました。
同ショーには先頃ご紹介したコンセプトモデル「LF-Z Electrified」についても併せて出展するそうです。
同社は新車から排出される走行時のCO2排出量を、2050年に2010年比で90%削減するという長期的な目標を掲げており、2019年6月にはEV開発に関する説明会を開催しました。
中国を皮切りにEVを本格投入する予定で、以降、グローバルに車種を増やしていき、2020年代前半に10車種以上とする計画。2030年までに電動車販売550万台以上を目指しており、「これまで以上に幅広くオープンに仲間を募り、一緒に取り組みを加速させていきたい」との考えを示しています。
6種類のボディ・バリエーション(ミディアムセダン、ミディアムクロスオーバー、ラージSUV、ミディアムミニバン、ミディアムSUV、コンパクト)をコンセプトモデルと共に提示しており、ミディアムSUVはスバルと、コンパクトモデルはスズキ・ダイハツと共同で開発するそうです。
EV用アーキテクチャー「e-TNGA」の採用により、複数のボディ開発を同時に進める計画。
「e-TNGA」は様々なタイプのモデルに適応できるプラットフォームとして開発されており、全長/全幅/車高/ホイールベースが変更可能で、FF、FR、AWDの設定が可能。各種容量のバッテリーや電気モーターが搭載可能になっているそうです。
●「e-TNGA」プラットフォーム初採用のミディアムSUV
今回トヨタが上海モーターショーで公開するEVは、「e-TNGA」を採用する最初のモデルで、前述のスバルとの共同開発による「ミディアムSUV」とみられています。
同社が公開したティザー画像からはスリムなデザインのLEDヘッドライトやクローズドグリルが確認できるとともに、車高の高さなどから、ミディアムSUVのコンセプトモデルをベースにしたプロトタイプ車の可能性が高そうです。
ホイールベースが長く、オーバーハングが短いのが特徴で、ボディサイズは「RAV4」に近い印象。ちなみに同車には姉妹モデルとなるスバル版のEVが存在するようです。
トヨタは今回の上海モーターショーにおいて、「EV」を軸にした電動化戦略を前面に押し出す方針のようで、どちらかというと、これまでEVに対するアピールが控え目だった同社ですが、今回は持てるポテンシャルを大々的に披露する場になりそうです。
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