■SL新型は次世代のAMG「GTクーペ」と同じプラットフォームで開発
メルセデス・ベンツは、現在2ドアオープンスポーツ・新型「SL」を開発していますが、次期型ではAMGブランドから発売、現在ラインアップされているAMG「GTロードスター」の代替モデルとなる可能性が高いことがわかりました。
AMG GTロードスターは、2013年に生産終了となった「SLS AMG」の後継モデルとして2014年にデビュー、日本市場でも高級スポーツカーとして販売されています。
2020年の一部改良では、新エンジン「M178」を搭載、最高出力が530psへ高められるなどテコ入れが行われましたが、初代で生産終了、新型SLへ後を託すことになりそうです。
また、AMGの最高責任者であるフィリップ・シーマー氏は、カーメディア「Carand Driver」のインタビューにて、「新しいSLロードスターは、GTよりもバランスの取れた車であり、より幅広い能力を備えている」とも語っており、実現の可能性が高いです。
興味深いことに、新型SLは次世代のAMG「GTクーペ」と同じプラットフォームで開発が進められています。市販型のシートレイアウトは2+2になると予想され、全輪駆動の4Matic+システムを搭載、現行型ハードトップに取って代わりファブリックルーフが採用されます。
キャビン内では、MBUXインフォテイメント用の大型タッチスクリーンディスプレイやオールデジタルインストルメントクラスタなど、Sクラス新型でデビューした技術のほとんどを流用するはずです。
注目のエンジンラインアップは、エントリーレベルに最高出力400psを発揮する3.0リットルV型6気筒エンジン搭載の「AMG SL43」を、その上には最高出力440psを発揮する3.0リットル直列6気筒ターボエンジン搭載の「AMG SL53」および「53e」が用意されます。
さらに最高出力515psを発揮する4.0リットルV型8気筒エンジン搭載の「AMG SL63」、最高出力604psを発揮するV8ツインターボ搭載の「AMG SL63S」、そして頂点には最高出力800psを発揮する4.0リットルV型8気筒+電気モーターを搭載する「AMG SL73e」が予想されています。
SL次期型のワールドプレミアは、2021年後半なりそうです。