瀬戸大橋が開通。本格オフロード軽自動車スズキ・ジムニーがデビュー!【今日は何の日?4月10日】

■交通事故ゼロを目指す日

4月10日は、「交通事故ゼロを目指す日」です。日本政府が、「生活安心プロジェクト」の一環として2008(平成20)年に制定しました。交通事故死者数は、1970年をピークに減少していますが、一方で65歳以上の高齢者の死者数は全死者数の48%を超え、大きな社会問題となっています。今後、自動ブレーキや誤発進抑制制御の精度が上がり、もっと普及すれば死者数の大幅な低減が期待できると思います。

また、1988(昭和63)年のこの日、瀬戸大橋が完成し、岡山県倉敷市と香川県坂出市の9.4km間が、道路・鉄道併用の6つの橋で結ばれました。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

1970年発売の初代ジムニー
1970年発売の初代ジムニー
1967年発売のホープスター
1967年発売のホープスター

1970(平成45)年4月10日、軽自動車の本格4輪駆動という新しいジャンルを開拓したスズキの「ジムニー」が発売されました。

ジムニーの原型は、ホープ自動車が1967(昭和42)年に発売した4輪駆動の軽自動車「ホープスターON型」です。経営難に陥ったホープ自動車から、製造権を譲渡する形で新たに開発したのがスズキでした。

1981年発売の2代目ジムニー
1981年発売の2代目ジムニー

ジムニーは、軽自動車ながらラダーフレームや頑丈な前後リジットアクスル、高低2速を備えたトランスファー、大径タイヤという本格的な4駆動システムを採用。その画期的な構成は、その後のジムニーの進化の過程でも引き継がれています。

1998年発売の3代目ジムニー
1998年発売の3代目ジムニー

パワートレインは、最高出力25PSを発揮する空冷2ストローク2気筒エンジンと4MTのトランスミッションの組み合わせでしたが、車重が600kgという軽量ボディなので悪路や砂地でも十分な走破性を発揮しました。また、トランスファーへPTO(動力取り出し装置)を装備するオプションを設定し、プロの作業現場やアドベンチャー用としても活躍しました。その後、エンジンを空冷から水冷へ変更、排気量を540ccに拡大するなどしてパワーアップして、走破性に磨きをかけ高い人気を獲得しました。

2018年発売の4代目ジムニー
2018年発売の4代目ジムニー

以降もジムニーは、50年以上ファンの期待に応えて進化し続けているスズキの看板モデルのひとつです。2018(平成30)年発売の4代目「ジムニー」でも、納期待ちが何と1年以上いう変わらぬ大人気を誇りました。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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