アウディのEVらしい先進的でクールなエクステリアが際立つ「Audi e-tron GT」が日本初公開

■ポルシェ・タイカンの兄弟モデル

アウディ e-tron GT
「Audi e-tron GT」のリヤビュー

2021年4月6日、アウディ ジャパンは「Audi e-tron GT」を初公開しました。

バリエーションは「Audi e-tron GT quattro」と、高性能バージョンである「Audi RS e-tron GT」が用意されています。4ドアの電動グランツーリスモであるのと同時に、アウディの新たなブランドアイコンとなるモデルと位置づけています。

アウディ e-tron GT
日本で発表された「Audi e-tron GT」

日本での発売は2021年秋の予定で、価格は「Audi e-tron GT quattro」が1399万円、「Audi RS e-tron GT」が1799万円。なお、日本仕様の詳細は国土交通省の認可取得後に発表されます。

「Audi e-tron GT quattro」「Audi RS e-tron GT」には、前後アクセルに2つのモーターが配されます。システム最大出力は、前者が350kW、後者が440kW(ローンチコントロ—ル使用時は390kWと475kW)、最大トルクは前者が640Nm、後者が830Nm。

Audi e-tron GT
「Audi e-tron GT」のインテリア

このハイパフォーマンスは、完全に電子的に制御された四輪駆動システムである「エレクトリックquattro」が最大限に活用し、「Audi RS e-tron GT」はローンチコントロールを使えば、わずか3.3秒で0-100km/h加速をクリア。

総容量93kWh(実際の使用容量は84kWh)のバッテリーはフロア下に配置され、システム電圧は800V。日本の計測方法(WLTC)で500km以上の航続距離を実現する見込みです。

充電は200Vの普通充電で8kWまで、急速充電(CHAdeMO)では150kWまで対応。「Audi e-tron chargeカード」により、全国の2万ヵ所以上ある設立されたばかりの「e-Mobility Powerネットワーク」(旧:NCSネットワーク)の充電器で最初の1年間は、無料で充電ができます。

アウディ e-tron GT
「Audi e-tron GT」のフロントシート

ボディサイズは全長4990×全幅1965×全高1415mm(RSは1395mm)で、迫力あるワイド&ローのフォルムは伸びやかでエレガント。六角形のシングルフレームグリルをはじめ、クワトロ・ブリスターフェンダーなど、ひと目でアウディと分かるディテールを採用。

エアロダイナミクスが極限まで追求されたというスムーズなボディラインは、Cd値(空気抵抗係数)0.24と非常に優れた空力性能を誇ります。シャーシには、3チャンバー式エアサスペンション(RSに標準)やオールホイールステアリング(オプション)などが用意され、快適な乗り心地も両立するとしています。

アウディ e-tron GT
「Audi e-tron GT」のリヤビュー

足まわりは、「Audi e-tron GT quattro」が19インチ、「Audi RS e-tron GT」が20インチが標準で、20インチ、21インチホイールもオプション設定されます。

インテリアもアウディらしく先進的でハイクオリティな仕立てになっています。前席はスポーティな低いポジションに設定され、ワイドなセンターコンソールで仕切られたモノポストデザインの採用により、コクピット感覚の空間を実現。

ペットボトルや漁網などのリサイクル素材を使用したというレザーフリーパッケージは、先進性とオーガニックなナチュラルさが共存し、新時代のプレミアムが表現されています。

2,900mmのロングホイールベースにより、後席には大人2人が十分に寛げるスペースが確保されているそう。ラゲッジの容量は、405L(RSモデルでは350L)で実用的なスペースを確保。

そのほか、操作系・コネクト機能では、12.3 インチ「アウディバーチャルコックピット」、センターコンソールの10.1インチのタッチディスプレイを標準装備。音声によるオンラインサーチやパーソナライゼーション機能をはじめ、Wi-Fi ホットスポットを備えた「MMIナビゲーションプラス」が標準化され、「Audi connect」の幅広いサービスを享受できます。

アウディ e-tron GT
「Audi e-tron GT」のリヤまわり

また、急速充電ステーションを使用して最短の充電時間で最速ルートを計算するための「e-tronルートプランナー」を搭載。ワイヤレスチャージング(Qi規格)やBang&Olufsenプレミアムサウンドシステムも選択できます。

「e-tron GT」のユニークな装備として、電子的に合成された「e-tronスポーツサウンド」があります。法令で規定されている20km/h以下での走行時や駐車時の人工音に加え、「アウディドライブセレクト」の設定に応じて、クルマの車外および車内にサウンドを発生します(両モデルにオプション予定)。

なお、「Audi e-tron GT」は「Audi House of Progress Tokyo」において4月7日(水)から5月31日(月)まで展示されますので、気になる方は要チェックです。

アウディ e-tron GT
「Audi e-tron GT」のサイドビュー

塚田 勝弘

【関連リンク】

「Audi House of Progress Tokyo」
https://www.audi.jp/progress/audi-brand-store/

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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