■ボディパネル、サイドミラー、ルーフライン、すべてのピラー、ウィンドウなどが露出
メルセデス・ベンツは現在、フラッグシップEVサルーン「EQS」を開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
シュトゥットガルトのダウンタウンで目撃したテスト車両は、ボディパネル、サイドミラー、ルーフライン、すべてのピラー、ウィンドウなどが露出。フロントとリアのカモフラージュのみとなった市販間近のスタイルです。
EQSは、最高級セダン「Sクラス」と同レベルのEVとして配置され、同社の新しい電気自動車アーキテクチャ「EVA」を採用するフルエレクトリック・サルーンです。
そのルックスは「CLS」やAMG「GT4ドアクーペ」を含む典型的なメルセデスモデルよりはるかに低く、滑らかであることがはっきりとわかるとともに、Sクラスと異なるリフトバックスタイルが採用されます。またサイドミラーハウジングが「EQC」のデザインと一致していることも確認できます。
フロントエンドにはLEDヘッドライトが側面に配置された閉鎖型グリルを装備、クラムシェルスタイルのボンネットは、所有者以外開けることができないといい、特別な工具を使用して整備中に開けることはできますが、通常は他人が開けることができないメカニズムです。リアエンドでは、スリムでシンプルなテールライトのペアが見てとれます。
コクピットは先行公開されましたが、ダッシュボード全体に広がる56インチの傷つきにくいガラスの下に3つのディスプレイを配置。最新世代「MBUX」ハイパースクリーンディスプレイを搭載します。
またインストルメントパネル用の12.3インチのフローティングディスプレイとセンターコンソールのインフォテインメントシステム用の大型タブレットのようなディスプレイも用意されます。
市販型では、さまざまなバッテリーパックをラインアップ。最も強力なものは108kWhの容量で、1回の充電において435マイル以上(700km)の走行が可能です。
ワールドプレミアは4月15日、欧州では8月、北米では今年後半に発売が予定されています。またメルセデス・ベンツでは、「EQA」コンパクトハッチ、「EQB」「EQC」など2022年までに10台のエレクトリックモデルの発売を計画しています。