■54戦54勝というハンガリーの歴史的競走馬から起源したスタートアップカンパニーが開発
ハンガリーのEVスタートアップカンパニー「Kincsem」は、次世代EVハイパーカー「Hyper-GT」を開発していることを発表、そのティザーイメージを初公開しました。
Kincsemという名称は、54戦54勝というハンガリーの歴史的競走馬から起源しており、Tibor Back氏により設立された新しいデジタルラグジュアリーブランド。「世界最高の才能と最新のテクノロジーを融合させて美しくデザインされた高性能製品を開発する」ことを目指しているメーカーです。
同モデルは、スコットランド出身の世界的デザイナーIan Callum(イアン・カラム)氏に設計を依頼し、開発が進められているといいます。Ian Callum氏は「フォード」「TWR」「ジャガー」のデザインディレクターを歴任、2019年には世界カー・オブ・ザ・イヤー三冠を目指しデザイン会社を独立しています。
前出のTibor Back氏は、「デジタルテクノロジーに対する我々の先駆的なアプローチにより、お客様はこれまで不可能だった新しいレベルのダイナミックなパーソナライズを体験できます」と語っています。
パワートレインは、F1技術を導入したハイブリッドユニットを採用、4つの電気モーターを搭載する可能性があるといい、最高出力は不明ながらレンジエクステンダーV10エンジンが予想されています。また、シャーシは英国のブランドにより設計され、かつてイアン・カラム氏が監修をつとめたジャガー「C-X75」とシアズやレイアウトが似ていると伝えられています。
Kincsem Hyper-GTの正式デビューは2021年内と予想されており、同じドライブトレインを共有する高性能クロスオーバーSUVも開発しているようです。