今日は世界結核デー。トヨタ初の横置きFFモデル「カムリ」登場!【今日は何の日?3月24日】

■思いやりを大切にする「ホスピタリティデー」

3月24日は、「世界結核デー」です。1882(明治15)年のこの日、ドイツのR・コッホ博士が結核菌を発見したことにちなんでWHO(世界保健機関)が制定した記念日です。臓器から取り出した結核菌を血液ゼリーで培養し、これを実験動物に感染させることに成功、これが結核菌であることを確認したのでした。

また、「ホスピタリティデー」でもあります。他人に対する「思いやりやもてなし(ホスピタリティ)」の大切さを再認識するために1994年に制定されました。人に優しくすれば、人からも必ず優しくしてもらえると教わりましたが、それが結構難しいんですよね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

1980年発売のセリカ カムリ
1980年発売のセリカ カムリ
1982年発売の初代カムリ
1982年発売の初代カムリ

1982(昭和57)年3月24日、トヨタから初代「カムリ」がデビューしました。ちょっと紛らわしいですが、その前の1980年に「セリカ カムリ」というスポーツタイプのセダンが発売されていました。セリカ カムリを初代カムリと称する場合もあるようですが、ここでは車名からセリカが消えた1982年登場のカムリを初代と呼びます。

1986年発売の2代目カムリ
1986年発売の2代目カムリ

初代カムリは、当時ブームに火が付いていた「ハイソカー」を意識した直線基調のシャープなスタイルの高級ミドルセダンで、兄弟車として「ビスタ」も同時に販売されました。最大の特長は、トヨタ初となるエンジン横置きFFパッケージングによって広い室内空間を実現したことです。「カローラよりワンランク上の大きなカムリ」というキャッチフレーズを謳い、当時のFR車クラウンを凌ぐ広い室内がアピールポイントでした。これが海外、特に米国では高い評価を受けて大ヒットしました。

2017年発売の10代目カムリ
2017年発売の10代目カムリ

初代カムリの国内販売は期待されたほど伸びませんでしたが、1986年に登場した2代目は、スポーティなスタイルとハイソカーブームが相まって人気となりました。カムリは、国内では比較的地味な存在ですが、世界的にみれば累計販売1800万台を超え、特に米国ではベストセラーモデルに輝く人気モデルです。「おじさんグルマ」と揶揄しては失礼なのです。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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