■33インチのオフロード向けタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」を装着
横浜ゴムは、日産フェアレディZとSUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」のコラボによるオールラウンドスポーツカー「Z-Adventure」を製作しています。
同デモカーは「TOKYO AUTO SALON 2021」での発表に向けて製作され、1月17日の「TOKYO AUTO SALON 2021/オートサロンTV」での露出を皮切りに、多くの反響を呼んでいるそうです。
スポーツカーをベースとした本格オフロード仕様というユニークなコンセプトが見どころです。このユニークなデモカーが生まれたのは、欧米で多くのクルマ好きがオフロードツーリングを楽しんでいる趣味がヒントになったそう。
従来こうしたシーンでは、クロカン四駆が一般的でしたが、その後SUV化が進み、そのSUVの中でも、よりスポーティーな方向に進化している流れから「純粋なスポーツカーの本格オフロード仕様車を作ってみよう」と発想、この「Z-Adventure」が誕生したとのことです。
「Z-Adventure」のコンセプトのベースになったのは、1984年にクロカン四駆が主流だったダカールラリーに参戦し、大差で優勝した「ロスマンズ・ポルシェ953」。同車をオマージュし、オフロードツーリングを楽しんだ後に高級ホテルのエントランスに乗り付けられるような、オシャレで遊び心を忘れないジェントルな大人のためのオールラウンドスポーツカーを目指したそう。
カスタムのポイントは、未舗装路ではセダンのラリーカー並み、オフロードでも四駆系のSUV以上の走破性能を確保しながら、スポーツカーとしてのシルエットを壊さないデザイン。
足もとには、大口径33インチのオフロードユーザー向けタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」が装着されるのをはじめ、ラリー・ダートトライアル用アルミホイール「ADVAN Racing RCⅢ」を装着。さらに、レース用サスペンションやブレーキキャリパーも備わっています。
また「Baja(バハ)」仕様のガードシステム、ウインチやサンドラダーなどレスキューアイテムも装備され、オフロード対応力も高められています。
安全性と快適性にも配慮されていて、車内にはリクライニングバケットシート、6点式シートベルト、4点ロールバー、エアバッグ付きステアリングが用意されています。トレーラー牽引も可能であるためラゲッジの容量不足を補い、バイクやスノーモービルなど遊びアイテムも運べます。
今後は、モータースポーツや試乗会などの各種イベント、横浜ゴムオウンドメディアや様々なメディアでの露出を通じて、クルマ好きの大人のためのニューカスタムスタイルとして広く提案するそうです。
■車両スペック
車両名:Z-Adventure 【ゼットアドベンチャー】
ベース:日産「フェアレディZ」(Z34型)
タイヤ:GEOLANDAR M/T G003(フロント:255/75R17 LT/リア:33×12.50R17 LT)
ホイール:ADVAN Racing RCⅢ(フロント:17×7.0J 5/114 +45/リヤ:17×8.0J 5/114 +38)
パーツ:BRIDE EUROSTER II/KING特注サスペンション/IPF 2インチドライビングランプ/JAOS特注アンダーガード/HKS SUPER SOUND MASTER/HKS STAINLESS FRONT PIPEほか
(塚田勝弘)