■前輪とボディの周りにセンサーを装備、グリップが必要かどうかを予測
インフィニティは現在、クロスオーバーSUV『QX60』を開発していますが、次期型では新技術「トルクベクタリングAWD」を採用することがわかりました。
これは真のトルクベクタリングではありませんが、ブレーキを慎重に適応させ、車両が正しい方向へ進むよう促します。ただしこのシステムは、カーブを曲がったところで作動するのではなく、雪または氷の上で加速している時に、ドライビングの安定性を維持するためにあります。
そのため、インフィニティではトルクベクタリングではなく「アクティブブレーキリミテッドスリップ」と呼んでいます。
インフィニティのパフォーマンス開発マネージャーであるクリス・フィッシャー氏は、「氷上で停止してアクセルペダルを踏み込むと安定し、簡単に前進することができます」と語っています。
このシステムは、AWDシステムのカップリングによって支援され、FWDシステムから派生した多くのAWDパフォーマンスカーと同様に、パワーの50%を後輪に送ることができるといいます。また、前輪とボディの周りにさまざまなセンサーを装備、グリップが必要かどうかを予測し、後輪を噛み合わせることができるようです。
パワートレインは、「パスファインダー」から流用される3.5リットルV型6気筒エンジンを搭載、9速オートマチックトランスミッションと組み合わされ、最高出力295hpを発揮します。
新型QX60のデビューは明らかにされていませんが、年内のワールドプレミアは確定しています。
(APOLLO)