■「I.D. VIZZION」のシルエットを彷彿、最先端のソフトウェアを使用
VWは、航続距離、充電速度、ソフトウェアの面で新世代の基準を設定することを約束するフラッグシップEVセダンの開発を示唆、「トリニティ」プロジェクトを発表しました。
ティザーイメージでは、アグレッシブなスタイルのファストバックが見てとれます。また、IDブランドと類似点が確認できるほか、2018年ジュネーブモーターショーで初公開された「I.D. VIZZION」のシルエットを彷彿させます。
トリニティプロジェクトの生産は、ヴォルフスブルク工場で2026年から開始される予定で、生産型では、レベル4の自動運転を提供する準備を整えるといいます。
また、新世代アーキテクチャに基づいて、新しい電動パワートレイン、バッテリーテクノロジー、および最先端のソフトウェアを使用することを目標に、自動車メーカーにおけるEV技術のトップを目指すといいます。また、プレスリリースによると、超高速充電は、「給油と同レベルの速さ」だと述べています。
VWのCEOラフル・ブラントシュテッター氏は、「我々は多くの人が自動運転を利用できるよう学習ニューラルネットワークを構築しており、交通状況、障害物、事故などのデータを継続的に交換するための条件を作成しています」と述べています。また、「自動車の製造方法を完全に再考し、革新的なアプローチを導入、デジタル化、自動化、軽量化などへ重要な役割を果たすでしょう」と付け加えています。
さらに「将来的には車両の個々の構成は購入時にハードウェアによって決定されなくなります。代わりに顧客は車内のデジタルエコシステムを介して、いつでもオンデマンド機能を追加できるようになります」と締めくくっています。
今後10年以内、VWは史上最大の転換期を迎える可能性がありそうです。
(APOLLO)