■スポーツ路線から大変身するも人気復活ならなかったデルソル
1967(昭和42)年3月6日、日本航空の世界一周西回り路線が営業開始したことから「世界一周の日」が制定されました。それまでは日米航空協定によって、日本の航空会社は世界一周路線が持てませんでした。
また2005(平成17)年のこの日、日本初のリニアモーターカー「リニモ」が東部丘陵線の名古屋市・藤が丘駅から豊田市・矢草駅間の運行を開始しました。リニモは、超電導吸引型(HSST)による日本初の磁気浮上式鉄道であり、車輪を持たないので騒音や振動が小さく、快適な乗り心地と評判です。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2000(平成12)年3月6日、トヨタとヤマハが業務提携強化で合意したことを発表しました。両社は1967年「トヨタ2000GT」を共同開発して以降、高性能エンジンの開発・生産を始めとして幅広い分野において協力関係を築いていました。今回の業務提携強化によって、さらに協力関係を深めて両社の一層の事業成長を図るのが狙いです。
また2002(平成14)年のこの日、ホンダのCR-Xの3代目「CR-Xデルソル」が発売されました。
1983年に発売された初代「バラードスポーツCR-X」は、シビックの兄弟車であるバラードのスポーツモデルとして登場しました。「FFライトウェイトスポーツ」という新しいジャンルを開拓したファストバッククーペで、若者から一定の人気を集めました。
続いて1987年に登場した2代目は、初代のキープコンセプトで車名からバラードが外れて「CR-X」となりました。
そして登場した3代目CR-Xデルソルは、先代のコンセプトとはまったく異なるモデルとなりました。ファストバックスタイルを一新、電動メタルトップ式「トランストップ」の2シーターオープンカーへと大変身したのです。電動メタルトップは技術的にはユニークでしたが、同時に用意された手動式に比べると50kg程度重く価格も高かったため、評判はそれほどでもありませんでした。最高出力170PSを発揮する1.6L DOHC VTECエンジンを搭載した高出力仕様の走りは評価されるも、人気は盛り上がらず1998年に生産終了となりました。
CR-Xデルソルがデビューした当時、小型オープンカーのようなスペシャルティカーの市場は完全に冷え切っていました。しかもオープンカーに大変身したことで、そこには圧倒的な人気を誇ったマツダ「ロードスター」がいました。ということで、残念ながらCR-Xデルソルの出番は回ってこなかったということではないでしょうか。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)