■スバル自社開発軽自動車で生産最後のモデルは、長年人気を博した軽商用車サンバー
1901(明治34)年のこの日、米国の化学メーカー「デュポン社」のカローザスがナイロンの合成に成功。「鋼鉄よりも強く、クモの糸より細い」と宣伝され、女性のストッキングとして大人気になりました。しかし、初めてナイロンが商品化されたのは歯ブラシでした。
また「バカヤローの日」でもあります。1953(昭和28)年に当時の吉田茂首相が予算員会で「バカヤロー」と発言したことに由来します。今日は、頭にきたことがあれば「バカヤロー」と言ってもいいとか、そんな噂もありますが、トラブルのもとになるので止めましょう。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2012(平成24)年の2月28日、軽商用車サンバーの生産終了式が行われ、これをもってスバルは軽自動車の生産から撤退しました。
現在のスバルは、水平対向エンジンや4WDによる走行性能、およびアイサイトによる安全支援技術に特化した、他のメーカーとは一線を画する個性的なメーカーです。しかし、かつては「てんとう虫」の愛称で呼ばれた「スバル360」を世に出し、軽自動車ブームとマイカーブームを牽引したメーカーでした。1958(昭和33)年に発売されたスバル360は、当時まだクルマが一般家庭に普及してない時期に、小型高性能で低価格な軽乗用車として爆発的な人気を博しました。
その後も「スバルレックス」や1990年代の「ヴィヴィオ」、「プレオ」、2000年代には「ステラ」、「R1」、「R2」と魅力的な軽乗用車を発売。さらに忘れていけないのが、今回スバル最後の自社生産車となった軽商用車「サンバー」です。1961年の販売から51年間生産し続け、リアエンジンと4輪独立懸架という「ポルシェ911」と同じ仕様で「農道のポルシェ」と呼ばれ、長年人気を博しました。
数々の軽自動車の名車を販売したスバルですが、登録車の開発に専念するため、軽自動車の自社開発から撤退しました。ただし、自社開発こそ断念したものの、以降もダイハツのOEMモデルでスバルブランドを提供し続けています。
スズキとダイハツの2強に加え、ホンダ、日産・三菱も加わり、軽自動車の競争は激化するばかりです。スバルの軽が、この中で存在感を示すのは難しいということですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)