■第1弾はMAZDA3、CX-30
昨年2020年11月のMAZDA3、12月のCX-5、CX-8、CX-30の改良時の内容のひとつに、エンジン&トランスミッション制御プログラムのアップデートがありました。
同時に、マイナーチェンジモデルだけでなく、既存車の性能向上について検討していると明らかにしていました。これは、国土交通省が道路運送車両法の一部を改正し「自動車の特定改造等の許可制度」が2020年11月に開始されたことを受けたもの。
使用過程時の車両へのソフトウェアアップデートにより、性能変更や機能追加(改造)が可能になる許可制度に則って実施されます。
2021年2月19日、マツダは、既存モデルに乗っているオーナー(ユーザー)に、保有車両の商品性向上を目的とした制御プログラムなどの最新化サービス(無償)「MAZDA SPIRIT UPGRADE(マツダ スピリット アップグレード)」を開始すると発表しました。
今回、発表された第1弾は、MAZDA3、CX-30の初期型モデルが対象で、同日から実施されます。
メニューは3つ用意されています。
まず、新世代ガソリンエンジン「e-SKYACTIV X(イー・スカイアクティブ エックス)」エンジン搭載車のエンジンとATの制御プログラム (2019年11月8日~2020年11月27日生産のe-SKYACTIV X搭載車対象)になります。これにより、素早いアクセル操作に対する応答性とコントロール性が向上し、高回転まで気持ちよく伸びるドライビングフィールが得られ、人馬一体の走りがブラッシュアップされます。
2つ目は、「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)」の制御プログラム (2019年4月2日~2020年12月1日生産のCTS装着車対象)。同装備の作動上限車速を約55km/hから高速域まで引き上げ、高速道路や自動車専用道路などでの疲労軽減に寄与するアップデートになります。
3つ目は、「マツダ・レーダー・クルーズコントロール(MRCC)」の制御プログラム (2019年3月5日~2020年8月28日生産の全車対象)。これにより、追従走行における加減速制御をよりドライバーの特性に合わせ、より滑らかにするアップデート。
なお、対象になるオーナー(ユーザー)は、サービスキャンペーン(プログラムアップデート)の案内が届き次第、最寄りの販売店で制御プログラムの最新化を受けることで、無料で最新モデルと同等の性能が得られることになります。 ※写真は改良後の最新モデルです。
(塚田 勝弘)