■レトロなルックスはそのまま、150kW電気モーターを搭載し374psを発揮
VWが開発を進める次世代EVミニバン、「I.D.BUZZ」市販型のテストミュールをカメラが初めて捉えました。
I.D.BUZZは、2017年のデトロイトモーターショーで初公開されたフルエレクトリックのミニバンです。そのルックスは、Tシリーズの前身である「マイクロバス タイプ2」(通称ワーゲンバス)の再来とよばれる、レトロチックなデザインが特徴となっています。同年8月のペブルビーチ・コンクール・デレガンスでは、I.D.BUZZの市販化を名言しており、その動向が注目されていました。
現在VWはT6後継モデルとなるT7を開発しており、そのプロトタイプを捉えていますが、今回捉えたテスト車両はそのモデルとは別のモデルとなります。
どちらもT6ベースのため、一見同じにみえますが、T7プロトタイプと比較すると、ヘッドライトやグリル、エアインテークなどのフロントエンドをはじめ、ホイールやテールライトも全く別ものであるほか、全長は短く、張り出したフェンダーを装備し、ワイドなボディを確認できます。
最大の注目は、テールゲートに貼られた「Elektrofahrzeug」のステッカーです。これはドイツ語で「電気自動車」を意味する単語で、フルエレクトリックモデルであることがわかります。
EVパワーユニットは48kWh〜111kWhのバッテリーを搭載し、550km(342マイル)の航続距離を誇ります。また、150kW電気モーターを積み、最大374psを発揮、0-100km/h加速は5秒、最高速度160km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを持っています。さらに市販型では、ルーフに最大15kmを延長できるソーラーパネルを装備するほか、4WDバージョンも噂されています。
I.D.BUZZ市販型のワールドプレミアは最速で2022年、その後はカーゴバージョンの「I.D. Cargo」が発売予定となっています。
(APOLLO)