■ハイブリッドや安全支援など先進技術を集結させたフィット
2月14日は、「聖バレンタインデー」です。日本では、女性が好きな男性?にチョコレートを贈る日ですが、本来は歴史のある聖なる日です。西暦269年のこの日、兵士の自由恋愛禁止政策に反対したバレンタイン司教がローマ皇帝に処刑されたことに由来します。
また、1867(慶応3)年のこの日、豊田佐吉が生まれました。トヨタ自動車の実質的な創業者の豊田喜一郎の父親であり、豊田自動織機製作所や豊田紡績の創業者です。豊田佐吉が喜一郎に自動車事業に参入するように進言したことが、現在のトヨタの起点になっているのです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
昨年2020(令和2)年2月14日、ホンダから4代目「フィット」が発売されました。
その4日前の2月10日には、最大のライバルであるトヨタの「ヤリス(4代目ヴィッツ)」が発売され、日本のコンパクトカーの人気を二分するモデルが真っ向勝負する形になりました。
2001年にデビューした初代フィットは、コンパクトカーのイメージを払拭する広々とした室内空間と使い勝手の良さが人気となり、大ヒットしました。その後、モデルチェンジしながら「ヴィッツ」や「アクア」、さらには日産の「ノート」も加わってデッドヒートを繰り広げていますが、初代のようなビッグヒットには至っていません。
今回モデルチェンジした4代目フィットは、デザインが先代の精悍なマスクから親しみやすいソフトな雰囲気に変わり、視界の良さや乗り心地、使い心地にこだわったモデルに変貌しました。パワートレインには、2モーターのハイブリッドシステム「e:HEV(旧i-MMD)」を搭載して、力強い加速と滑らかな走り、優れた燃費性能を実現。さらに、先進安全支援技術「ホンダ・センシング」や車載通信モジュール「ホンダ・コネクト」によって、安全性や使いやすさも追求しています。
販売からちょうど1年が経過し、これまでのところ販売台数ではヤリスの躍進の前に押され気味です。さらに日産のノートも強力なライバルとなっています。どことなく面構えが控えめなフィットの形勢が悪いように思えますが、巻き返しとなるでしょうか。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)