■水平対向ターボエンジンとシンメトリカル4WDを組み合わせたSUVフォレスター
2月13日は、「苗字制定の日」です。明治政府が、1875(明治8)年に「平民苗字必称義務令」を布告し、すべての国民に対して姓名を名乗ることを義務化したことにちなんで制定されました。当時苗字の使用が許されていたのは、貴族、武士、士族、ごく一部の国民でした。最初は、真面目に考えずふざけた苗字が多く、なかなか浸透しなかったそうです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1997(平成9)年2月13日スバルは、乗用車とSUVそれぞれの機能を融合させた新しいタイプのSUV「フォレスター」を発売しました。
フォレスターの始まりは、1995年開催の東京モーターショーで発表された「ストリーガ」というコンセプト車まで遡ります。当時は、トヨタのRAV4や三菱RVR、ホンダCR-Vのようなファミリーレジャー優先のSUVモデルが人気を博していました。フォレスターは、それらと一線を画して力強い走りと高いオフロード性能、あらゆるシーンでの安定した走りと使いやすさが特長でした。
プラットフォームはインプレッサをベースとし、エンジンは250PSを発揮する2L水平対向ターボエンジンとシンメトリカル4WDを採用。ハイパワーながら、低重心設計によって安定した操安性と力強い走りを達成、利便性と走破性を兼ね備えた新しいタイプのSUVでした。当時のカタログには、「あらゆるシーンでの使いやすさとあらゆる道での爽快な走りを追求、乗用進化型SUV」とアピールしていました。実際、発売前に24時間連続走行で平均速度180.82km/hと世界最高速度233.341km/hを達成して、「世界最速SUV」の称号に輝いていました。
初代のフォレスターは、四角張ったフォルムで何となくワゴン色が強く、お洒落なイメージはありませんでした。その後モデルチェンジを続けながら、現在は洗練されたクロスオーバーSUVへと変貌しています。フォレスターは、スバルの世界販売台数の30%前後を占める看板モデルなので、常にスバルの最新技術を投入しています。
2018年の5代目モデルでは、環境性能を意識して「e-BOXER」ハイブリッドシステムを採用。さらに2020年のマイナーチェンジではターボを復活して、リーンバーン直噴エンジンも追加、力強い走りにこだわりながらも環境性能の両立を図っています。これが、スバルの将来に向けた新たな方向なのかもしれませんね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)