ヴェイロンの1001psなんか目じゃない!最高出力2000ps!!ミッションを壊さず戦うサブライブのR35GT-R【東京オートサロン2021】

■CREWCH★2000馬力GT-R【R35】(株式会社サブライブ CREWCH Jetwake)

2000ps!? それっていかほど?

今どきの市販超高性能車は500psとか600psなんてザラなので、チューニングカーだったら1000psくらいじゃ驚きません。でも「2000ps!」なんて言われちゃった日には……。

CREWCH★2000psGT-Rはドラッグレースを戦うマシン

この「CREWCH★2000馬力R35」は、ストリート仕様ではなくドラッグレース用のマシン。現時点では1500psほどに“抑えてある”けれど、制御を変えれば2000psに届くそうです。

最高出力2000psを実現するCREWCH★2000psGT-Rのエンジン

スタイルはゴジラみたいに荒々しくて見るからに戦闘力が髙そう……なんて思ったら「見た目は演出ですからね」とのこと。

実はそれよりも注目すべきは中身なのでした。

「モノコックは市販GT-Rだし、トランスミッションは純正強化品。見た目とは違って市販車に近いのがポイントなんです」。

戦闘的なスタイルのCREWCH★2000psGT-R

「海外では3000psなんていうGT-Rのドラッグマシンもありますが、それらはドラッグ専用のトランスミッションを使っていて、壊れる前に交換する使い捨てみたいなもの。お金がたくさんあればそれでもいいけど、なかなかそうはいきません。だけどこのクルマは、純正強化のミッションが壊れないようにいたわりながら最大限にパワーを上げて戦っているんです」。

ドラッグレース(停止から約400m[1/4マイル]までの加速タイム)は7.5秒を狙うとのこと。
国内のドラッグレースを盛り上げるべく、これから暴れまわるんだそうです。

それにしても、2000psって……。いちど全開加速を味わってみたいですね。

(文:工藤 貴宏/写真:金子 信敏、土屋 勇人、工藤 貴宏)

●株式会社サブライブ CREWCH★2000psGT-R(R35) (チューニングカー部門)
・ベース車両:GT-R
・型式:R35
・エンジン型式:VR38DETT
・排気量:2800cc
・最高出力: 2000 ps
・最大トルク:150kgm
・主な使用パーツ:ドライサンプ仕様/プレシジョンPJ7275x2タービン/TialSportウエストゲート/ケルフォード・カム(in292度ex306度)/モーテックM150/リニー・パワースロットル/ネココーポレーション強化ミッション/トラストワイドボディキッド/エスプリリヤウイング /ドライカーボンバケットシート/オリジナルボックス純正改国政サスペンション/ドットソン特注13枚ブレーキ/Z33用リヤブレーキ/他
・ホイール: BELAK フロント11J-18/リヤ 12J-15
・タイヤ:フロントM&H 28.0×10-18 /リヤミッキートンプソン28.0×10.5-15

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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