花壇自動車大学校の学生たちが約5ヵ月かけて製作した「クラシック・ゴツい」がテーマの初代ロードスター【東京オートサロン2021】

■KADAN ROADSTER【角川学園 専門学校 花壇自動車大学校】

宮城県にある花壇自動車大学校からの出展となる「KADAN ROADSTER」は、主に板金塗装を学ぶボディクラフト科の3年生(13人、そのうち女子学生は1人)が製作。初代NAロードスターがもつクラシカルな雰囲気を残しながらも、現代的なモダンな仕上がりを目指したそう。

今回はコロナ禍ということもあり、先生が取材に応じてくれました。

KADAN ROADSTER
花壇自動車大学校の学生達が製作したKADAN ROADSTER

レストアを目的として授業で基本的なことを学び、その後、集大成として学生たちが持てる技術を総動員し、最終目標は東京オートサロンに出展するという流れで製作されています。構想を含めて約5ヵ月くらいの製作期間だったそう。

KADAN ROADSTER
HKSターボキットを装着

まず、予算の中で車種選定を学生たちにさせて、大人気だというNAロードスターに決定したとのことです。

いまの学生たちは、こうした古い年代のクルマに興味がある人が多く、少し前の学生たちとは違うとのこと。まず、物件数が少ないことから、クルマ探しから苦労し、ようやく見つけたかなりボコボコだったというボディ(個体)を、まずすべてバラしてから錆修理、板金、下まわりの修理などボディを製作。

KADAN ROADSTER
シンプルかつタフな仕上がりを目指した
KADAN ROADSTER
MOMO製ステアリングを装着

その後、カスタマイズの方向性を学生たちで話し合い、「クラシック・ゴツい」というテーマでカスタマイズされています。

あくまでもオリジナルのNAロードスターをシンプルに仕立てて、エアロは下側にしか装着していないそうです。エアロなどはネットで中古品を探しながら、方向性を見失いそうになった時は学生にアドバイスしながら仕上げられた力作になっています。

(文:塚田 勝弘/写真:金子 信敏、土屋 勇人、塚田 勝弘)

【車両データ】
出展者:角川学園 専門学校 花壇自動車大学校
出展車両名:KADAN ROADSTER/型式:NA/チューニング:HKSターボキット/ラジエーター:HPI/エアクリーナー:HPI/クラッチ/ORC/マフラー:CORN’S/シート:COBRA/ステアリング:MOMO/サスキット:LARGUS/スプリング:MAQS/ブレーキ:DIXCEL/ホイール:WORK・Equip40/ホイールサイズ:15×8.5j(F)、15×9.0j(R)/タイヤ:DANLOP DIREZZA DZ102/タイヤサイズ:195/50R15(F)、195/R15(リヤ)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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