本家のRAV4よりカッコイイ!? トヨタの海外戦略モデル「ワイルドランダー」とは?

■RAV4の海外向け姉妹モデルは別顔! 専用意匠を採用

トヨタのCセグメントに属するSUV「RAV4」。5代目となる現行モデルは2019年4月に発売。同社の高岡工場と豊田自動織機の2ヵ所で生産されており、発売後、半年以上に渡って月平均6,500台を販売。

トヨタのCセグメントSUV「RAV4」

2020年もSUV人気に乗って同4,600台前後を安定的に販売する人気車種となっています。

パワートレーンは、2.0L直4 D-4Sエンジン(171ps/21.1kgm)を搭載するガソリンモデルと、2.5L直4 D-4Sエンジン(178ps/22.5kgm)+前後モーターにより、システム出力222psを発生(FFは218ps)するHVモデルが存在しており、それぞれ2WDと4WD(HVはE-Four)を設定。車両価格は274.3万円から402.9万円となっています。

トヨタRAV4の海外モデル「ワイルドランダー」のエクステリア

一方、海外にはRAV4の姉妹車「ワイルドランダー」が存在しています。

トヨタの合弁会社・広汽トヨタから昨年2月末に発売したモデルで、RAV4同様、TNGA-Kプラットフォームをベースにしています。

トヨタRAV4の海外モデル「ワイルドランダー」のエクステリア

RAV4より細く横長なヘッドライトを採用。ラジエターグリル部やフロントバンパー開口部のデザインはどことなく、コンパクトSUV「ライズ」との共通性を感じさせると共に、リア回りは専用のバックドア・ガーニッシュにより、左右ランプに連続性を持たせたデザインになっています。

トヨタRAV4の海外モデル「ワイルドランダー」のインテリア

インテリアに関してはRAV4に準じていますが、左ハンドル仕様であることから、海外向けモデルであることを感じさせます。

車両サイズは全長4,665×全幅1,855×全高1,680mm、ホイールベース2,690mmで、国内仕様のRAV4に比べ、フロント回りの意匠差などにより、全長が約60mm程度長い仕様となっています。

搭載されるパワートレーンはRAV4と同様、ガソリンとHVの2種類で、それぞれ2WDと4WD(HVはE-Four)を設定。

トヨタRAV4の海外モデル「ワイルドランダー」のリヤビュー

ガソリンモデルには2.0L直4 D-4Sエンジン(171ps/21.3kgm)が搭載されており、またHVモデルは2.5L直4 D-4Sエンジンエンジン(178ps/22.5kgm)と前後モーターの組み合わせにより、システム出力222ps(FFは218ps)を発生。サスペンションはRAV4同様、フロントがマクファーソン式、リアがダブルウィッシュボーン式独立懸架となっています。

車両価格は直近のレート換算で約276万円から約388万円の設定と、RAV4の国内価格に準じているようです。

トヨタRAV4の海外モデル「ワイルドランダー」のサイドビュー

RAV4よりも鼻先が60mm程長い「ワイルドランダー」は、より伸びやかさを感じさせる一方、リヤのテールランプ間を結ぶクローム装飾については、現地ユーザーの嗜好に合せたものになっているようです。

トヨタ自動車が世界中で展開するラインナップには、今回ご紹介した「ワイルドランダー」のほかにも普段目にすることがないモデルが数多く存在しており、日本で見慣れたモデルたちと改めて見比べてみるのも面白いかもしれません。

Avanti Yasunori

【関連記事】

トヨタが海外市場に投入したスタイリッシュな高級SUV「フォーチュナー」とは?
https://clicccar.com/2020/12/19/1043748/

トヨタ「クロス」シリーズ第2弾、荷室の大きな「カローラ クロス」いよいよ来秋国内導入!?
https://clicccar.com/2020/12/14/1042213/

トヨタの新型SUV「アーバンクルーザー」が120万円で登場。スズキとの協業で実現
https://clicccar.com/2020/11/18/1035298/

トヨタ「スターレット」がスズキのOEMで21年ぶりに復活! 豊田通商が販売へ
https://clicccar.com/2020/09/11/1011989/

専用フロントマスクでスタイリッシュな「カローラ セダンGR SPORT」が登場
https://clicccar.com/2020/07/21/996076/

【関連リンク】

トヨタ ワイルドランダー
https://www.gac-toyota.com.cn/vehicles/wildlander

トヨタ RAV4
https://toyota.jp/rav4/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる