300万円台からの本格クロカン・トヨタ 「ランドクルーザー プラド」の次期モデル登場時期は?

■現行モデルは2.7Lのガソリン仕様(5人乗り)が362万円から

トヨタ「ランドクルーザー プラド 」の高いオフロード走破性

オフロードでの走破性に加え、快適な走行性能を追求したトヨタ「ランドクルーザープラド」。

トヨタのSUV軍団の中で本格派のヘビーデューティ・クロカンとして君臨する同車ですが、その乗り心地は外観から受けるイメージと異なり、実に滑らかで心地良いのが特徴です。

現行モデル(4代目)は2009年9月の発売から11年以上が経過しており、2013年と2017年の2度に渡るマイナーチェンジを経て、ラジエターグリルの大型化やランプ類の意匠変更などにより、現在の高級感溢れる姿へと進化しています(車両価格は362.1万円~)。

トヨタ「ランドクルーザー プラド 」のインテリア(7人乗り)

5人乗りと7人乗りが用意されており、ボディサイズは全長4,825×全幅1,885×全高1,850mmでホイールベースは2,790mm。最低地上高は220mm。

2015年6月の一部改良で国内向けにディーゼルエンジン搭載車が復活しており、2017年のマイナーチェンジでは全車にLEDヘッドランプを採用。

フードパネル中央部の形状を変更したほか、 内外装のブラッシュアップに加え、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」や「ドライブスタートコントロール」を全車標準装備するなどの改良が施されました。

続く2020年8月の一部改良では、ディーゼルエンジンのターボチャージャーのサイズアップにより、エンジン出力が従来の177ps/45.9kgmから27ps/5.1kgm増の204ps/51.0kgmに向上したことで、低・中速域に加えて高速域でのパンチ力が増大。

トヨタ「ランドクルーザー プラド 」の安全機能

上級モデルの「TZ-G」にパドルシフトを装備したほか、「Toyota Safety Sense」の機能を向上。プリクラッシュセーフティの検知範囲拡大により、夜間の歩行者や昼間の自転車検知にも対応するなど、数々の改良が加えられています。

●次期モデルの登場は2022年?

そうした中での各種情報によると、兄貴分となるランドクルーザーのフルモデルチェンジに加えて「ランドクルーザー プラド」についても次期モデルの開発が進んでいるようです。

トヨタ「ランドクルーザー プラド」 でアウトドアキャンプ

現行モデルは11年以上も経過しているにもかかわらず、前述のエンジン出力アップや安全性能向上に加え、昨今の情勢から屋外キャンプなど、アウトドア人気の高まりを受けて600L~1,000Lの積載キャパシティを誇る同車への需要が高まっているようで、昨年末には従来月の倍以上となる4,000台/月近い販売を記録。

こうした状況を受け、ランドクルーザー兄弟において9割近い販売比率を占める「プラド」は、その人気ぶりからキープコンセプトでの開発状況が予想されており、ボディサイズについても大きな変動はなく、ホイールベースの拡大(約50mm)程度に留められる模様。

トヨタ「ランドクルーザー プラド 」の走りを支えるラダーフレーム

次期モデルについてもモノコック化はなく、頑強なラダーフレーム構造が踏襲されるようで、サスペンションはフロントが独立懸架式ダブルウィッシュボーン、リヤはトレーリングリンクタイプのリジッドアクスルが踏襲されるようです。

パワーユニットについては現行モデルに搭載されている2.8Lディーゼルターボとガソリンエンジンの熟成版が搭載される模様で、フルモデルチェンジ翌年の2023年後半を目処に新開発の2.4L直4ターボHVの搭載も計画されている模様。

フルタイム4WD、6速AT、2列シート5人乗り/3列シート7人乗りについては今後も継承されるようです。

トヨタ「ランドクルーザー プラド 」のエクステリア

初代モデルの発売以降、6~7年ペースでフルモデルチェンジを繰り返してきた同車ですが、現行モデルの販売が依然好調なこともあり、次期モデルへのバトンタッチが4年以上に渡って先延ばしになっている状況。

その一方で、インテリアデザインなどに古さが感じられることや、安全性などに関する新技術導入の観点から、2022年と予想される13年ぶりのフルモデルチェンジが有力視されています。

引き続き5代目「プラド」デビューに向けたトヨタの動きが注目されます。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

トヨタ ランドクルーザー プラド
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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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